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男「でっかい像だなぁ」女「像じゃないです」

1 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 13:48:01.22 ID:9eDqOsTK0
男「はぁー…今日もぼちぼちかぁ…」

男「またパンにジャム生活だな」

男「…ん?」

男「あんなとこに像なんか立ってたっけ?」



男「でっかい像だなぁ」

女「像じゃないです」

男「うわぁぁぁああ!!!」ダッ

女「あっ」




4 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 13:50:23.77 ID:9eDqOsTK0
女「待って下さいよぅ」ヒョイ

男「うわぁぁぁああ!!!うわぁぁぁああ!!!」バタバタ

女「…」

男「はぁはぁ…は、離せ!!やるか!?か、かかってこいよ!」

女「…」

男「…?」

女「…うぅ…」

男「えっ…」

女「うわぁぁぁああん!!!」

男「ーッ」


8 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 13:53:59.84 ID:9eDqOsTK0
男(耳がいかれるッ)

男「な、泣くなっ!」

女「うわーーーーん!!!」

男「ごめんっ!!ごめんなさい!!謝るから泣かないで下さい!!」

女「ひっく…ひっく…」

男「…頭がクラクラする…」

女「…ずずっ」

男「と、とりあえずおろして下さい」

女「…逃げる…」

男「逃げない逃げない」

女「…」

ソッ…

男「バカめ!」ダッ


10 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 13:57:58.12 ID:9eDqOsTK0
男「もう絶対逃げませんから」ブラーン

女「…」

男「…」

女「…お腹がすきました」

男「お、オレは美味しくないよ?」

女「…」ジー…

男「いやホントに」

女「なにか恵んで欲しかっただけなんです」

男「そ、そっか。逃げて悪かったよ」

男「うちにはパンくらいしかないけど…」

女「どうか恵んで下さい」

男「わかった、わかったからおろして服が伸びる」


11 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 14:02:11.26 ID:9eDqOsTK0
男「もう三日何も食べてない?」

女「はい」

男「それで誰か来るのを待ってたの?」

女「はい」

男「お金は?」

女「無いです…」

男「うちも余裕無いんだけどな…」

女「ずびばぜん…」

男「頼むから泣かないで」


13 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 14:04:28.83 ID:9eDqOsTK0
男「ここだけど…」

女「…」

男「さすがに入らないな」

女「あの、外で食事は慣れてますから…」

男「そっか、じゃあパン持って来るよ」



女「ごちそうさまでした」

男「意外に小食だなオイ」

女「?」


14 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 14:10:51.45 ID:9eDqOsTK0
男「いや、一週間分くらい食うかと思ってたから…」

女「そんなに頂けません」

男「そっか」

女「ありがとうございました、この御恩はいつか必ず」

男「あーいいよいいよ。こっちもいきなり逃げたり失礼な事したし」

女「では…」



男「はービビったな…」

男「何食ったらあんなんなるんだ」

男「…明日も売れるといいな…」




23 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 14:46:10.32 ID:9eDqOsTK0
次の日、夕方…

男「あー疲れた…」

男「今日は売れ残っちゃったな…」

男「…ん」

女「…」

男「…またいる」



男「おーい」

女「あ、昨日の…恩人さま」

男「恩人さまて…男でいいよ」

女「男さん」

男「今日も何も食べてないの?」


25 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 14:48:44.03 ID:9eDqOsTK0
女「森で果物を少しとって食べました」

男「少しって?」

女「まつぼっくりをふたつ」

男「…」

女「?」

男「まず果物じゃない…まぁいいや。じゃあ、頑張って」

女「はい」

男 (…うちにも余裕あるわけじゃないしな)スタスタ


26 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/25(水) 14:50:08.82 ID:w2wzXDOM0
背景がわからなくなった、現代じゃないのか


27 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 14:54:18.98 ID:9eDqOsTK0
………

男「はぁ…」

男「やることもないしもう寝ようかな…」

男「…寒いな」

男「…」

男「まぁでかいし大丈夫だよな」

………

朝…

男「…」

男「あ」

女「…」


28 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 14:56:58.10 ID:9eDqOsTK0
男「おはよう」

女「…ざむいでず」ブルブル

男「あー…昨日は冷えたから…うわっ!?」

女「あったかい…」ギュー

男「ちょっ死ぬ死ぬ死ぬ!」

女「あ」

男「はぁ… 握り潰す気か…」

女「すいません…」

男「寒さは平気じゃないの?」

女「寒がりです」

男「…」


29 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 15:00:53.42 ID:9eDqOsTK0
男「とにかく仕事にいかないと。じゃあ」

女「あ…」

………

…城下町

男「さて、今日も頑張ろう」

………
……


男「よし、なんとか完売」

男「帰ろ」

「暖炉の季節になりました!薪いかがですかーっ」

男「…」

男「暖炉欲しいなぁ…」

男(そういやあのでっかい女の子も寒いとか言ってたっけ)

男「…」


31 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 15:04:14.54 ID:9eDqOsTK0
女「寒い」ブルブル

女「通った人はみんな逃げてく…」

女「…」ブルブル

男「よっ」

女「…」ブルブル

男「誰かから食べ物もらえた?」

女「…」フルフル

男「…」


32 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 15:08:50.40 ID:9eDqOsTK0
男「あのさ、これ」

女「?」

男「よっ…と。ただの布だけど…無いよりマシだと思う」

女「!」

男「さすがに合うサイズの服はなくてさ…よかったら使って」

女「…ありがどうございまず…」

男「な、泣かれると困るからやめてくれ」

女「はい"…」ズズーッ

男「…パン食べにくる?」

女「いえっ、そこまでお世話になるわけにはいきません!」

男「…そっか。じゃあ」

女「…」


33 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 15:08:56.01 ID:XbYUifguO
ちょっと楽しみです。


34 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 15:13:26.78 ID:9eDqOsTK0
………

男「…はぁ…」

男「あ、材料があんまり無いな…」

男「オレも宿無しになる日が近いかな」

男「…寝よう…」

………

男「…おはよう…」

女「おはようございます…」

男「…何か食べた…?」

女「…」フルフル

男「そっか…」

女「…この布、とってもあったかいです…」

男「そりゃよかった…じゃ」


37 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 15:17:39.11 ID:9eDqOsTK0
城下町…

男「今日はぜんぜん売れない」

男「もうだめだ…」

男「最後に、有り金で美味しいものでも食べよう」
………

男「よっ!」

女「あ、男さん…」

男「ほら見てよこの食べ物!酒もたっぷり!」

女「! すごいです」

男「…一緒に食べよう」

女「え?」

男「最後の晩餐くらい、綺麗な女性と食べたいんだ」

女「き、綺麗なんて!それに私こんな身長だし」

男「いいからいいから!」

女「…はい…」

女(…最後の晩餐って言ったような…?)


38 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 15:22:17.94 ID:9eDqOsTK0
男「いやぁうまいなぁ!こんな食事何年振りだろう」

女「はい、とっても美味しいです」

男「どんどん食べてよ!」

女「はい…あの、この食べ物たちはどうやって…?余裕が無いって言ってたような…」

男「家を売ってきたんだよ」

女「え?」

男「もうダメだよ。毎日毎日働いてパンとジャムの生活なんてうんざりだ」

女「そんな…」

男「ほら、君には明日があるんだからさ。食べてよ」

女「…」


40 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 15:27:38.45 ID:9eDqOsTK0
男「はぁ…美味しかった」

女「ごちそうさまでした…」

男「そんな顔するなよ!せっかくお腹いっぱいなんだから」

女「…あの、これからどうするんですか?」

男「さぁね」

女「…ん?」

女 (荷車に何か載ってる…)

女(! ロープ…!)

男「さてと」


43 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 15:32:59.16 ID:9eDqOsTK0
女「どこに行くんですか?」

男「散歩かな。ちょっと森にでも行ってくる」

女「私も行きます」

男「一人にしてほしいんだよ」

女「一人にしたら首くくるじゃないですか」

男「!」

男 (ロープ見られたのか…)

女「そんなことしないで下さい…」

男「もう家も無いしお金もないんだよ。ほっといてくれ」

女「嫌です。恩人が死ぬなんて、恩返しできないじゃないですか」

男「一緒にご飯食べてくれたので充分だよ」

女「…」


44 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 15:37:41.28 ID:9eDqOsTK0
女「今までみんな怖がって逃げて行ったのに、食べ物ももらって、あたたかい布ももらって、初めて他人に優しくしてもらったんです」

女「その人が死んでしまうなんて…い"や"でず…」

男「な、泣くな!頼む!」

女「うぅーーー…」

男「わかったわかった!自殺しないよ!しないから泣くな!」

女「…ほんどに?」

男「しないしない」

男(…そのうちどこかに行くだろ。それからでもいいや)


46 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 15:40:51.54 ID:9eDqOsTK0
女「…」グス

男「はぁ…」

女「…これからどうするんですか?」

男「あー…適当に仕事でも探すよ」

女「ホントですか?」

男「うん」

女「…」ジー…

男「なんだよ」

女「いえ…」

男「じゃあ今日は寝よう。明日にそなえて」

女「はい」


48 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 15:44:57.61 ID:9eDqOsTK0
朝…

男「…ん…」ムク

男「…よし、いない…?」

男「…あそこにいるのはどうみてもあの女の子だよなぁ」

男「隠れてるつもり、なのか…?」

男「…」

男「よし、一回城下町に入って撒こう」


女「あっ、歩き出した」

………城下町

男(あの子はここには入ってこないだろ)

男 (あとは違う出口から出て人目のつかないところに…)




49 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 15:53:09.99 ID:9eDqOsTK0


男(よし、町の外に出たぞ)

男(ロープもしっかり持ってきてるし…)

ヒョイ

女「どこに行くんですか?」

男「…」



女「死なないって言ったのに…」

男「もう無理なんだよ…一人でやるのだってキツイんだ」

女「…そういえば前は何かを売ってましたよね?」

男「…銀細工から木箱や樽、木の彫刻まで。銀細工はアクセサリーとして金持ち達に人気なんだよ」

女「人気なら…」

男「最近売るやつが増えてたんだ。しかも銀の採掘場が一部の奴に独占されて」

男「木の商品じゃ大して利益出ないし、木を切るのも一苦労だ」

女「…」


50 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 15:59:55.57 ID:9eDqOsTK0
男「もう疲れたよ」

女「…じゃあ私がお手伝いします」

男「従業員雇えるお金があったらとっくにそうしてる」

女「お金はいりませんから」

男「そしたら君働く意味無いじゃん」

女「食べ物さえもらえれば…」

男「…」

女「助けてもらった恩返しです」

男「…」

女「もう一回頑張りましょう」

男「…いや、いいよ」


52 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 16:06:03.09 ID:9eDqOsTK0
女「!」

男「作れても売れなきゃ意味がない。もうほっといてくれ」

女「男さん…」

男「じゃあ。おろして」

女「…」

ソッ…

男「…」スタスタ

女「…」

………

男「…くそ、宙吊りにされてた時にロープ落としてる」


54 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 16:09:28.39 ID:9eDqOsTK0
男「はぁ…あんなのに食べ物やるんじゃなかった」

男「明日また城下町で借金して買おう…」

………
……


朝…

男「ふぁ…二日連続野宿か…体が痛いな」

男「…」

男(あの子はいっつもこんな生活だったのか…)

男「いや、それよりロープロープ…」




55 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 16:17:15.77 ID:9eDqOsTK0
男「…」テクテク

男「…ん?」

[お代は空き缶にお願いします]

男「なんだこれ…木…箱…?」

男「ヘタクソすぎるだろ…誰が買うんだ」

…城下町

男「さて、お金を借りに…」

「ここに来る途中の看板見たか?」

「おぉ見た見た!なんかよくわからん木の固まりがあったな、お代は空き缶にーとか」

男「」ピク


56 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 16:23:59.31 ID:9eDqOsTK0
「あれなんなんだろうな」

「さぁな。ただオレあの木の固まり盗ろうとしたんだよ」

「わはは、あんなもんなんに使うんだよ」

「バラして木材にしようと思ってな…いやそこじゃねぇ、盗ろうとしたらな、なんか視線を感じるわけよ」

「ほうほう」

「そしてまわりを見回すとな…」

「な…なんだよ」

「山の影からでっかい人間みてーなのがジーッとこっち見てるんだよ…」

「…」

「たぶんありゃ神様かなんかだぜ…えらく綺麗な女神さまだった」

「へぇ…で、箱は?」

「神様の前で盗るかよ!お供えにぶどう置いてきたよ」

男「…」


57 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 16:28:28.11 ID:9eDqOsTK0
男(…何をやってんだか)

男(あんなんじゃ売れるわけねーだろ)

男(しかも今みたいに盗もうとするやつもいるし…店番くらい自分で…)

男「!」

女『…今までみんな怖がって逃げて行った…』

男「…」

男「そ、そんなことよりロープロープ…」




61 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 16:38:59.74 ID:9eDqOsTK0
………城下町外

男「…お金は借りれずロープも買えず、か…家がないってのはきついな…」

男「もう湖にでも飛び込むか」

男「あ…」

男(あの看板だ)

男「一個も売れてないな」

男「…」

男「元 家の近くで寝よう…」

………


62 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 16:40:22.40 ID:9eDqOsTK0


男「!」

女「…あ…」

男「…なんでここにいるんだよ」

女「えへへ…ちょっと謝りたくて…」

男「?」

女「…昨日簡単にもう一回頑張りましょうなんて言ったけど…今日物を売ってみてわかりました、とっても大変なことなんだ、って」

女「一個も売れなくて…なぜかぶどう一個だけいただいたんですけど」

女「もう余計なことはしません。男さんが…いなぐな"るの"はかなじいでずげど…」ズズーッ

女「…はぁ、男さんが疲れたなら、休むのもいいかなって…えへへ」

男「…」


65 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 16:52:41.17 ID:9eDqOsTK0
男「…」
女「…あの…えっと、それじゃ」
男「ロープ買えなかったよ」
女「え?」

男「家が無いと身元がわからないからお金貸せないんだってさ」

女「それは…残念でしたね」

男「となるとお金を借りるには家がいる」

女「はい」

男「家を買うにはお金がいる」

女「…」コクコク

男「お金を稼ぐには働かないとな」

女「!」

女「それじゃあ…」

男「…もっかいやってみるよ。パンばっかでも文句は無しで頼むよ」

女「はいっ」

女「…あれ?お金稼いだらすぐロープ買えるんじゃ…」

男「うるさいな」


68 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 17:05:07.46 ID:9eDqOsTK0
男「さて、そう決めたのはいいけど…とりあえずは色々道具がいるんだよな…」

女「ふむふむ」

男「元 家からとって来るか」

女「え、泥棒…」

男「家を売っただけで中の物は売ってないからオッケー、ということにしとこう」

女「…いいのかなぁ」



男「よし」ガシャ

女「布の一部ってこれくらいですか?」

男「うん、それでこれ包んで」

女「はい」ギュ

男「よし、木を切りに行こう」


70 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 17:09:20.09 ID:9eDqOsTK0
男「重くない?」
女「全然重くないですよ?」

男(これは助かるな…)

…森

男「よっしゃ、斧貸して」

女「はいっ」

コーン… コーン…

………

ズズゥン…

男「はー…一本目終わり」

女「お疲れさまです」

男「次だ」

女「今度は私がやりますよ」

男「え、でも斧小さすぎて持てない…」

女「むーっ」ググッ…ズボッ

男「」


71 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 17:16:30.71 ID:Zc219TUGO
女かわいいじゃない


72 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/25(水) 17:16:59.04 ID:Ot2jo/l/O
「むーっ」に惚れたのは俺だけ?


73 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 17:23:17.73 ID:9eDqOsTK0
男「えーっと…」

女「あと何本くらいいりますかー?」ガシッ

男「ま、待って待って!あんまりあってもバラすのが大変だから」

女「なるほど」

………

男「よし…三本分は板になったぞ」

女「すいません、手伝えなくて…不器用なんです…」

男「いやいや、木を切る手間が無いだけですごく助かるよ」

女「はいっ」

男「あとは組み立て…こりゃ徹夜だな」

女「頑張りましょう!」



女「…」スピー…

男「速攻寝てるよ」


74 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 17:28:18.89 ID:9eDqOsTK0
………
……


男「…よし…あとの木材は釘を買えるようになってから他の物に使おう」

女「ん…」ムク

男「わーっ踏むなよ!?踏むなよ!?」

女「…寝ましたか?」ボー…

男「いや、寝てないけど」

女「じゃあ私が城下町まで連れて行きますから寝てて下さい」

男「…握り潰さない?」

女「潰しませんっ」

………


75 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 17:29:15.34 ID:XbYUifguO
やべえぞ、なんか引き込まれてる…残業しながら読んでるから、ちゃんと完結させてくれよ。


76 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 17:31:55.67 ID:9eDqOsTK0
………

女「はい、着きましたよ」

男「…ん、あぁ…」

女「私は町には入れませんから待ってますね」

男「そっか…じゃあ行って来る」

女「はいっ」

男(…サイズ的には無理じゃないんだけどな…人目がなぁ…)



男(ここで売れなきゃ今日のご飯もないんだ、絶対に売ってやる)

男「いらっしゃいませーっ!」




78 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 17:59:34.86 ID:UKx3X67N0
なんかいいねこの話


79 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 18:04:25.85 ID:Ot2jo/l/O
絵本見てる感じがするんだよな


81 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 18:31:25.66 ID:9eDqOsTK0
女(大丈夫かなぁ…もう日も暮れちゃった)

女「…あ!」

男「…」

女「ど…どうでした?」

女(積み荷がたくさんあるってことは…)

男「ほら」バサッ


84 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 18:35:52.83 ID:9eDqOsTK0
女「…!」

男「全部売れたよ!食べ物と材料買ってきた!」

女「やったぁっ!」ギューッ

男「あ…が…」メキメキ

女「はっ」



女「じゃあゆっくりご飯でも…」

男「そうはいかないんだな」

女「?」

男「明日の分を作らないと。またすぐ文無しになっちゃう」

女「あ、そっか」


85 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 18:47:07.14 ID:9eDqOsTK0
女「このくらいですか?」ズボッ

男「うん、オッケー。じゃあご飯食べてて」

女「はいっ」

男(相当お腹空いてたんだろうな…)

………

男「ふー…」

女「あ、一段落ですか?」

男「ん。…明日も売れるといいな…」

女「きっと売れますよ!一生懸命作ってるんですから!」

男「…そうだな、頑張ろう。いつまでも野宿はごめんだからね」

女「…」

男(あ…)

男(…いや、この子が入るくらいの家を買おう。買ってやるぞ!)


86 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 18:51:12.49 ID:9eDqOsTK0
………二週間後

男「今日もまぁまぁってとこかな…そろそろ切り上げるかな」

「最近樽なんかがすぐ壊れるらしいぜ」

「なんでまた?ワインの入れすぎじゃねーのか?」

「いや、新しいのを買わせるためにわざと脆く作ってるとかいう噂がある」

「そりゃセコい商売だな」

男「…」


87 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 18:53:29.09 ID:9eDqOsTK0


女「あ、どうでした?」

男「ぼちぼち。とりあえず食べ物は買えたよ」

女「よかった…今日は何本抜きます?」

男「そうだな…4本お願い」

女「はいっ」

ズボッ ズズゥン… ズボッ ズボッ

男「なんか慣れてきてるな…」


88 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 18:56:05.97 ID:9eDqOsTK0
女「おわりました」

男「ありがとう。 …」

女「どうかしました?」

男「いや、ちょっとこんな噂を…」

かくかくしかじか…

女「うちのはちゃんと丈夫に作ってますよね?」

男「うん、少なくともわざと脆くなんてしてない」

女「そんな売り方なんだかズルいです」

男「だよなぁ…じゃあ作ってくる」

女「いただきますっ」


89 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 18:59:19.89 ID:9eDqOsTK0
男(丈夫に丈夫に…うちの物を使ってくれた人が品質を認めてリピーターになってくれればな…)

男「はー…腰痛い…椅子が欲しいな」

男「!」

男「そうだ椅子作ってみよう」

………

男「できた!」

女「あれ、椅子も作れるんですか」

男「見様見真似だけどね」

女「でも椅子がそんなに簡素じゃ切り株に座るのとあんまり変わらないです」

男「…うーん…」

女「ここをこうして、そっちを…」


90 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 19:13:50.73 ID:9eDqOsTK0
男「できた…けど…」

女「すごくおしゃれですよ!」

男(センス最悪な気がする)

女「これは絶対売れます」

男「いやー…どうだろう…」

女「絶対売れます」

男「…」

……… 朝、城下町

男「結局四つも作ってしまった…」

男「誰か一つでも買ってくれないかな…」




91 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 19:16:03.13 ID:9eDqOsTK0
昼過ぎ

男「ありがとうございました」

男(ほかの物は売れるけど椅子は売れないな…)

中年男「やぁどうも」

男「あ、いらっしゃいませ」

中年男「その木のハンガーと…ん?」

男「?」

中年男「…」


92 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/25(水) 19:20:26.02 ID:qeinGg8B0
かわいい


93 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 19:20:44.36 ID:9eDqOsTK0
中年男「この椅子は君が?」

男「あ、はい…」

中年男「ふーむ…」

男 (か、買ってくれるのか?)

中年男「…」

ドカッ!

男「な!なにをする!」

中年男「いや失礼。最近不良品を売りつける輩がいると聞いてね」

男「…うちのはちゃんと作ってます」

中年男「そのようだね。今ので全く壊れないとは」

男(…あの子がいじくり回しても壊れなかったしなぁ)

中年男「そしてこの装飾…素晴らしい。四ついただこう」

男「え?」

中年男「四つとも私に売ってくれたまえ」

男「は…はいっ」


95 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 19:29:13.67 ID:9eDqOsTK0
中年男「ちなみに他の家具は作っていないのかね?」
男「はい、でもご注文を頂ければすぐに」
中年男「ではテーブルもお願いしたい。いやぁ素晴らしい装飾だ。ではまた」
男「…あれ、オレがセンス最悪なの?」
………

女「ほら売れたじゃないですか!」

男「うーむ」

女「しかもテーブルも頼まれたなんて!」

男「まぁあの人がちょっと変わった趣味だったかもしれないし」

男(でも一応椅子は作っとこう…)

…次の日

中年女「あなたが椅子売りね」

男「いらっしゃいませ。椅子専門ではありませんが」

中年女「昨日中年の男の人が買っていった椅子を見せて頂戴」

男 (金持ちネットワークってやつかな)
男「こちらですね」



男「また売れたよ」


97 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 19:36:04.29 ID:9eDqOsTK0
女「すごいじゃないですか!」

男「信じられん…タンスも作れって」

女「それだけお金があればテントくらい買えるんじゃないですか?」

男「オレだけ屋根があるってのは不平等だからさ」

女「…」

男「?」

女「あ、なんでも…」

男「…本当なら銀も買えるんだけどな…」

女「本当なら?」

男「今は独占されてるからさ。グループ外の人が買うと法外な値段するんだ」

女「前も言ってましたね…独占されてるって」

男「なんかチンピラを雇って鉱山に入ろうとするやつはつまみ出されるんだって。高いお金を払ってグループに入った人だけ銀を普通に買えるらしい」

女「…」

男「どうしたの?」

女「怒りました」


100 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 19:43:31.68 ID:9eDqOsTK0
女「明日その鉱山に行ってみましょう」

男「え…」

…翌日

男「降ろして頼むから」ブラーン

女「男さんが行かないなんて言うからですっ!さぁ、直談判です」ソッ

男「…どうしても?」

女「…」ズウゥゥン

男「わかったよ…言うだけ言ってみる」


101 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 19:44:19.50 ID:9eDqOsTK0


男「…あの」

チンピラ1「あぁ?」

男「鉱山の独占をやめてほしいんですが…」(やばいめっちゃ怖い)

チンピラ2「あー?なんだ文句あんのか?」

男「その…困るんです、それで生計を立てている人もいるので…」

チンピラ1「で、代表のお前が伝えにきたってわけか」

男「いや代表とかじゃ…」

チンピラ2「そんな反抗的なやつらがいるなら見せしめにお前をボコボコにしとかないとな」

男「」


103 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 19:51:45.14 ID:9eDqOsTK0
チンピラ1「おい!」
チンピラ345678…があらわれた!
男「あははあのじゃあ僕これで失礼します」

チンピラ1「…」ガシッ

男(あ、これは死んだな)

女「…」ヌッ

チンピラ2「な、なんだこいつ!?」

チンピラ5「で…でけぇ」

女「人が真摯にお願いしてるのに…」プルプル

チンピラ1「でかくたって女だ!やっちまえ!」

ヒョイ

チンピラ1「え」

女「…」ポイッ

チンピラ1「ああぁぁぁ…」

女「…」ギロッ

チンピラ2345678…「すいませんでした」


107 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 20:00:14.90 ID:9eDqOsTK0
男「えーっと…」

女「偉い人の所に行きましょう」



男「というわけで、鉱山の独占をやめてほしいんですが」

女「やめますよね?」ニッコリ

元締め「はいやめます」



女「これで一件落着ですね!」

男「落着なのかな…ま、銀が買えるようになった」

女「男さんの銀細工楽しみです」

男「…よし、工房を借りる手続きでもしに行くかな」

………


112 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 20:10:25.00 ID:9eDqOsTK0
………三ヶ月後

職人「よう男!」

男「あ、どうも」

職人「どうだ?最近」

男「けっこういい感じですよ。椅子を買ってくれたお客さんから噂が広がったみたいで銀細工も売れてます」

職人「そいつぁよかった…ところで広場近くの新しく出来た銀細工屋知ってるか?」

男「いえ、知りませんけど…」

職人「…見てこいよ、場所はここだ」スッ

男「?」




113 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 20:16:31.18 ID:9eDqOsTK0


男「…」

女「あ、どうでした?」

男「売れたよ、完売…」

女「…なのに元気ないですね?」

男「…いつも売ってる場所の近くに新しい店が出来たんだけどさ」



女「お、女の人のえっちなショーで客寄せ!?」

男「うん」

女「…でもそれだったら男のお客さんしか来ないんじゃ…」

男「時間帯によって男のショーもあるんだよ」

女「…」

男「なに?」

女「あ、いや、男さんもショーしたら女の人が寄ってくるだろうなって…」

男「来ない」


115 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 20:23:17.53 ID:9eDqOsTK0
男「はぁ…初日なのに無茶苦茶な客入りだったよ」

女「うーん…でも質が悪かったら二回目は来ないんじゃ?」

男「店に入って見てみたけど悪くはなかったんだ」

女「むぅ…」

男「…」

女「やっぱり男さんもショー」

男「しない」


116 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 20:27:59.63 ID:9eDqOsTK0
…次の日

男(…明らかにお客さんがむこうに取られてるな)

男(金持ちは派手なのが好きだからな…)

職人「よっ」

男「あ、どうも」

職人「シケた顔してんなぁ。大丈夫だろ、一週間くらいしたら客も飽きて戻ってくるさ」

男「ですね、質のいいものを作るように頑張りましょう」


117 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 20:29:32.09 ID:9eDqOsTK0
…一週間後

男「相変わらずですね…」

職人「今まではキワどい服だったのが水着になったらしい…」

男「…」

…二週間後

職人「人数が一人から五人になったんだと」

男「…」

… 三週間後

職人「ついにお触りもアリらしい」

男「…」

職人「汚え売り方だよな、触ってきたけど」

男「おい」


119 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 20:39:08.18 ID:9eDqOsTK0


女「どうでした?」

男「…」フルフル

女「そうですか…」

男「まったく売れないわけじゃないんだけどね。今日の食い扶持くらいは稼げてるんだけど…」

男(…これじゃあいつまでたっても家が建てられないな…)

女「…うーん…」

男「…とりあえずご飯食べよう」

女「…あの」

男「ん?」

女「私が売り子になったらどうでしょうか?」

男「え」

女「人目を引くなら任せて下さい」

男「そりゃ人目は引くけど…」

女「…やっぱりみんな逃げちゃいますよね」


120 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 20:46:08.45 ID:9eDqOsTK0
男「…」

女「でも、男さんの役に立ちたいです」

男「もう充分役に立ってるよ」

女「もっと役に立ちたいんです」

男「…」

女「…」

男「…わかった、お願いするよ」

女「!」

男「そのかわり売り子はダメ。壊しそうだから」

女「はいっ」

………

男「…いい?大丈夫?」

女「が、頑張ります」

男「じゃあ行こう。城下町に」


123 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 20:54:09.21 ID:9eDqOsTK0
…城下町

男女(…)ビクビク

ザワザワザワ

男「ひ、人は絶対に踏んだらダメだよ」
女「はいっ」
男「よし、広場に行こう。そこなら君も座れるはずだ」



ザワザワザワ…

男「よし、お願い」

女「ぎ…銀細工はいかがですかぁーっ」

「おい、あれやっぱり…」
「そうだ、山の女神様だ」
「ホントにいたのか…」

ザワザワザワ

男(やっぱり無茶だったか…)

「これくださいっ」

男「!」


125 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 21:02:19.10 ID:9eDqOsTK0
女「ありがとうございましたっ」

「おい女神様がオススメの銀細工だぞ」

「私も買うわ」

「これくださいっ」「くださいっ」「二つくださいっ」

男「…はは」

女「あ、ありがとうございます、ありがとうございます!」

職人「おいおいどういう事だこりゃ」

男「あ、どうも。売り子手伝ってもらえますか?」

職人「あとでメシ奢れよな。はぁー、山の女神様の噂が本当だったとはなぁ」

男「なんですそれ?」


126 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 21:05:09.18 ID:bG5HHFuJO
女かわいいなぁ…


127 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 21:05:16.49 ID:GUjwCg8n0
女神様ってことはそんなひらひらの服装してるのか


128 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 21:06:43.93 ID:UKx3X67N0
ということは人間のサイズ的にパンツ丸見えじゃないか


129 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 21:13:11.40 ID:9eDqOsTK0
職人「なんでも一回この近くの街道で木箱がおいてあってな、そこに誰かがお供えしたら山の女神様がこっちを見て微笑んでたとか言ってな…ありがとうございましたーっ」

職人「それからたびたびでっかい女神様が山やら森を歩いてるって話で、土砂崩れを止めたり果物が豊作だったりも女神様のおかげだって影で噂になってたんだよ」

男(…なんか尾ひれがついてる)

職人「しかしお前なんで女神と知り合いなんだ?この人女神なのか?」

男「…さぁ…」



女「目が実?」

男「違う女神。君普通の人間じゃなくて神様なんじゃないかってさ。…そうなの?」

女「そ、そんなとんでもない!ただの人間ですっ」

(((((ただの人間はそんなにでかくならないって)))))

女「みなさん、誤解を招いてすみませんっ、私はただの人間ですーっ」


130 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 21:19:50.98 ID:9eDqOsTK0
「人間なのか」

「いや正体がバレたらいけないから嘘ついてるんだろ」

「なるほど…」

女「な、なんでみんなお供え持って来るんですか!」

職人「ははは、もらっとけもらっとけ」

男「…もう女神でいっか。誤解も解けそうにないし」

男「銀細工いかがですかーっ」

………

王様「…ふむ、なにやら賑わっておるな」

大臣「なにやら噂の女神がやってきているとかで」

王様「はっは、結構なことだ。どれ、ワシも女神の恩恵を…」

大臣「王様、それは」

王様「変装するから大丈夫大丈夫」


133 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 21:28:32.49 ID:9eDqOsTK0
一週間後…

「あ、女神様が来たぞ」

「女神さまー」

女「あはは…」

男「すっかり受け入れられてるね」

女「はい、とっても嬉しいです」

職人「よー」

男「あ、どうも」

職人「今日も嬢ちゃん綺麗だな!」

女「い、いえっそんな」

男「うちの従業員口説かないで下さいよ」

職人「はは。それよりあの派手な客寄せしてた店」

男「あぁ」

職人「あの店の奴らからは反感買ってるみたいだぞ、気をつけろよ」

男「はい、ありがとうございます」


134 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 21:33:33.70 ID:9eDqOsTK0


男「よし、帰ろうか」

女「はいっ」

男(この調子で売れれば何ヶ月かすれば家が建てられるかもしれないな…そしたらもうこの子に野宿させなくてすむぞ)

女「?」



男「じゃあ作業してくるよ」

女「今日は何を?」

男「看板二つにドア三つ、それと作りかけの彫刻一つ」

女「頑張って下さいね!」

男「ん」




135 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 21:37:09.71 ID:9eDqOsTK0
男「はぁ、こんなもんか」

?「失礼、男さんですね?」

男「?!」

?「あぁ驚かないで下さい。商売のお話ですよ」

男「あ、注文ですか?でしたら今は予約が入ってますので…」

?「いえいえ、家具や銀細工ではありません」

男「え?」

?「あの巨人を売って頂きたいのです」

男「!!」


138 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 21:44:18.11 ID:9eDqOsTK0
?「そうですね…金額はこれくらいでいかがでしょう?」サラサラ

男(む、無茶苦茶な金額だ!こいつただの金持ちじゃないな!)

男「すいませんが従業員の引き抜きはお断りしてますので」

?「引き抜き…?とんでもない、あれは商品ですよ」

?「あんな人間は見たことがない。他国に見世物として売ってもいい、いざとなれば武力にもなる」

?「あなたのようなただの銀細工師にはもったいない代物です」

ーーー

女「男さんに任せたらまたドアの装飾なんか変になっちゃうかも」

女「ちょっと様子見に行こーっと」



女(…あ、いた… ? 誰か他にもいる)

男「ふざけるな!」

女「!?」ビクッ


141 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 21:51:55.37 ID:9eDqOsTK0
男「あの子は物じゃないんだぞ!なにが商品だこの(ピー)!お前にはうちの木クズすら売ってやらねぇ!!」

女 (す、すごく怒ってる…あんな男さん初めて見た)

?「ふむ…ではすこし手荒ですが、契約書にサインしていただくことにしましょう」パチン

ザザッ

男「!」

男(な…何人いるんだ…)

?「おっと逃げないほうがいいですよ。動かれると 手 違 い で殺してしまうかもしれません」

男「やれるもんならやってみろよ!」ダッ!

?「かまわん、殺せ」

ザザッ


142 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 21:58:21.95 ID:9eDqOsTK0
男「くそっ、なんだあいつら!おーい!どこだーっ!!」

?「シネ」

男「!」

女「はいっ、ここですっ」ベシッ

?「グフッ…」

男「よ…よかった!無事だった!なんか変なやつらが狙ってる、逃げよう!」

女「わかりましたっ、手に乗って下さい!」

ザザッ

?「ニガスナ」

?「コロセ」

女「このっ」ベチッ バチッ



?「逃げられましたか…しかし恐ろしい兵器になり得ますね」


143 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 22:04:30.88 ID:9eDqOsTK0
女「山二つは越えましたけど…」

男「もう大丈夫かな…」

女「なんだったんでしょう」

男「とにかくここでじっとしてよう」



?「ふむ…断られたようだね」

?「申し訳ありません」

?「ならば仕方ない…わかっておるな?」

?「はい、次は必ず」

………
……



144 :VIPがお送りします [sage] :2009/11/25(水) 22:17:46.25 ID:/9nUVeOW0
でっかい!でっかい!


146 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 22:23:08.89 ID:9eDqOsTK0
………
……


女「今日でここに隠れて三日目ですね…」
男「…さすがにお腹空いたな…ちょっと城下町まで買い物に行ってくるよ」
女「気をつけて下さいね…」
男「わかってる」

………城下町

男「さて、早く買い物すませてさっさと帰ろう」

職人「よっ!久々だな、どこほっつき歩いてたんだ?」

男「ちょっと色々ありまして…」

職人「あ、そうそう何日か前に城の壁にどえらい穴が空いてたらしいぞ」

男「え…」

職人「犯人を見つけたら即刻死刑だと。物騒だなオイ」

男「へぇ…」



男(そんなバカな事誰がやったんだか…)

男「さて、買い物も済ませたし帰ろう」


147 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 22:30:05.37 ID:9eDqOsTK0
職人「おーいなんだもう帰るのか?」

男「今日は買い物だけですから」

ザワザワザワ…

男「…?」

職人「正門の方だな…」

男「行ってみましょうか」

………

男・職人「!!?」

女「…」ズルズル…

兵士「どけー!!こいつは先日の城壁を破壊した容疑者だ!道をあけろ!!」

男「な…!?」

職人「おいおいウソだろ」


149 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 22:41:35.12 ID:9eDqOsTK0
男「そんなわけない!この数日オレはずっとあの子と一緒にいたんだぞ!!」

職人「なんだ?となると濡れ衣か?」

男「おいっ!!おーいっ!!」

女「…」ズルズル…

男「ダメだ、眠らされてるのか!?」

職人「こいつぁまずいぞ、ヘタすりゃ即刻死刑だ」

男「いったい誰が…」

職人「とにかく追いかけようぜ」


150 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 22:43:24.80 ID:9eDqOsTK0
…広場

兵士「容疑者を連れてきました!」

王様「うむ」


職人「なにが容疑者だ、隣にギロチンまで用意しやがって」

男「くそっ!」ダッ

職人「あ、おい…」


男「王様っ!」

兵士「…」ザッ

男「っ…その子は無実ですっ!オレとずっと一緒にいたんだ!だいたいそんなことする子じゃないっ!!」

王様「…」

王様「ふむ…」ツカツカ

男「王様っ…!」


152 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 22:48:39.48 ID:9eDqOsTK0
王様「…」ニヤァ

男「!?」

王様「君が素直に契約書にサインしていればこんな事にならずにすんだのだよ」

男「なっ…」

王様「こんな危険な兵器がうろつかれては困るんだよ。手元に置いておけないなら殺すしかないだろう?」

男「てめぇ…!」

王様「安心したまえ、君の命までは取らんよ。今までこの危険物を預かっていてくれたのだからね。おい」

兵士「下がれ」グイッ

男「おい離せ!!やめろ!!!このクソ野郎がァーッ!!!」



王様「広場に集まってくれた諸君」


153 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 22:54:57.23 ID:9eDqOsTK0
王様「こやつは先日の城壁破壊の容疑者である」

王様「が、容疑者とは言っても証拠もあるのだ」

王様「これは現場の近くに落ちていた銀細工だ。こやつが売っていた物と同じ物だ」

職人「!? …あの店の野郎共が作ったのか…! つーことはあのバカでかいギロチンもだな」

王様「さらに目撃情報もある。ここにいる者達が証人だ」

男「…あの店の連中…!」

王様「以上の事からこやつを今回の事件の犯人とし、斬首刑とする!」

「まさか女神さまがあんな事するなんて…」

「しかし罪を犯すなんて女神とは言えんな」

男「くそ…くそっくそっくそっ!!」


154 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 23:01:54.61 ID:9eDqOsTK0
男「起きろよ!!おいッ!!女ァーーー!!!」

女「…」

男「はぁ…はぁ…なにか…どうにかしてあいつを起こすんだ…」


王様「ギロチンをセットしろ」

兵士「はっ」

キリキリキリ… ガチャン

ザワザワザワ

男「ヤバイ…ヤバイどうすればいいんだよ」



兵士「準備、整いました」

王様「うむ…さぁ、危険物を処理するか」

ザワザワザワ…

男「…」


156 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 23:08:04.79 ID:9eDqOsTK0
王様「静粛にッ!!」


…シーン…


王様「では、刑を執行する」


王様「やr」


男「すげぇ、でっかい像があるぞ!!」


王様「…なんだ…?」


男「でっかい像だなぁ!!!」


女「…」


女「像じゃないです…」ムク


「「「「「!!!!?」」」」」


157 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 23:13:49.07 ID:9eDqOsTK0
男「うわぁぁぁああ!!!」

女「あっ、待って逃げないで…」ボー…

男「うわぁぁぁああ!!!うわぁぁぁああ!!!」

女「………」

女「…にげな"い"で…」グス…



女「うわぁぁぁぁああああん!!!!!」



王様「っ!? な、なんだこの声はっ!!」

職人「耳が…っ」

男「おいっ、女っ!!」

女「わぁぁああ………あれ?男ざん"…」グスッ

王様「まずい、奴が逃げる!!早く殺せ!!」

男「こっちに来い!!!早くしろ!!!」


161 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 23:19:21.01 ID:9eDqOsTK0
女「あ…お買い物終わったんですね!!」

兵士「刃を落とs」

女「むー、邪魔…」

バキバキバキバキ ポイッ

兵士「うわぁ!!」

王様「くそ、殺せ!!逃がすなーッ!!!」

女「もう帰るんですか?」ヒョイ

男「寝ぼけてる場合か!!早く逃げるぞ!!!」

女「? わかりました」


兵士「ダメです、追いつけません!」

王様「ー…ッ」

職人「…はは」


162 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 23:24:10.74 ID:9eDqOsTK0
男「よかった…よかった…」

女「私が寝てる間にすごい事になってたんですね」

男「あのな…」

女「でも目が覚めてよかったです。また男さんに逃げられたら悲しくて死んじゃいます」

男「いやどっちにしろ覚めなかったら死んでたんだって!」

女「む…」

男「…はぁ、あそこの銀行にお金預けてたからまた文無しだよ」

女「…」


163 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 23:28:32.89 ID:9eDqOsTK0
女「大丈夫です、私がお手伝いします」

男「無一文だよ?まっったくお金ないんだよ?」

女「お金はいりませんから」

男「屋根がある生活も夢の彼方だし」

女「食べ物さえもらえれば大丈夫ですから」

男「…」

女「また、助けてもらった恩返しです」

男「…」

女「もう一回頑張りましょう」

男「…なんか前にも言われた気がするな」

女「えへへ、その時は断られちゃいました」

男「そうだっけ」

女「そうですよ! …今回は…?」

男「…頑張るしかないだろ。二人でならなんとかなるよ」

女「はいっ!」


165 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 23:33:50.18 ID:Rm7dL8CI0
イイヨイイヨー


166 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 23:36:19.22 ID:9eDqOsTK0
………
……


職人「てな話があったんだよ」

見習い「それでそれで?その後は?」

職人「遠い国でボロ布巻いたでっかい女神さまと、荷車を押した小さな男が銀細工を売り歩いてるって話だ」

ーーーーー

男「砂漠は初めてだなぁ」

女「砂ばっかですね」

男「泣き虫さんは涙で水分を消費しないように」

女「う…気をつけます」

男「じゃあ行くか」

女「はいっ」



男・女「銀細工いかがですかぁーっ」


おわり


167 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 23:36:28.46 ID:Zc219TUGO
へへっ
室内だというのに雨がやまねぇや


170 :VIPがお送りします [] :2009/11/25(水) 23:39:20.37 ID:LkjcJ1o70
うん、いい感じの御伽話読んだような感覚だ、乙







はじめに
いつもコメント
ありがとうございます(`・ω・´)

アイテム
ゆるゆり♪♪ ねんどろいど 赤座あかり (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)
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初音ミク -Project DIVA- f
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俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11)
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俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11)
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魔法少女まどか☆マギカ ねんどろいどぷち 魔法少女まどか☆マギカ エクステンションセット01 (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)
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ゆるゆり♪♪ ねんどろいど 赤座あかり (ノンスケール ABS&PVC塗装済み可動フィギュア)
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初音ミク -Project DIVA- f
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