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妹「お兄ちゃん、ちょっと付き合ってくれない?」

1VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 22:19:34.21 ID:SRattmV8O
兄「こんな夜にどこ行くんだよ?」

妹「ん?例の心霊スポットだよ」

兄「心霊スポット~!?馬鹿!お前あんな所行くつもりなのか!!」

我が家の近所には、結構有名な心霊スポットがある、俺も小さい頃に友達とよく肝試しに行ったものだ

兄「止めとけよ、面白半分でああいう所へ行くのは」

妹「あ~、ははぁ~ん、さてはお兄ちゃん怖いんでしょ?」クスクス

兄「ば、馬鹿言うなよ、こっ、怖い訳ないだろ!」

妹に笑われた俺は意地になって強がってみせた

妹「じゃあ一緒に行こうよ~♪」グィ

兄「お、おい妹!」

妹「声が震えてるよ、お兄ちゃん」アハハ

兄「……」





3VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 22:23:16.66 ID:SRattmV8O
全くなんで俺がこんな目に遭うんだ……
妹はオカルト大好きUFO、UMA、心霊、超能力、魔術、オーパーツ、その他諸々……
これというのも、元々俺がオカルト好きで、読んでた本やら、ネットで仕入れた写真やら動画やらを妹が見て興味を持ってからというもの、めちゃくちゃハマってしまったという……
俺はとっくの昔に興味も失せたというのに妹ときたら……
そんな訳で今やオカルト知識は俺以上、行動力は多摩出版の睨沢編集長もビックリな程に、困ったものだ


5VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 22:26:00.28 ID:SRattmV8O
兄「全く普通の女の子みたいにおしゃれや恋愛とかに興味を持てばいいのに……素材は悪くないんだから」ブツブツ

妹はタレントとしても通用するんじゃないかと思う程可愛い、自然にウェーブのかかった、ちょっと茶色かかった長い髪、パッチリと大きな瞳、スラリと高い鼻、顔が可愛いだけじゃなく、スタイルも抜群と普通にしてたら、多分大もてだろう
オカルト部なんて怪しげなところに所属してる所為か、妹にはまだ浮いた話は無いみたいだ

妹「何ぶつぶつ言ってるのお兄ちゃん、危ない人みたいだよ?」フフッ

そう言って笑う妹の笑顔は兄である俺の贔屓目としても、充分可愛いらしい

兄「俺がオカルトなんかに興味持ってなければなぁ……」

妹「ついたよ、お兄ちゃん、うふふ、如何にもな雰囲気だね?」

兄「はぁ……勿体無い」

妹「え?勿体無いって何?」

兄「こっちの話だ、気にするな」

妹「変なの?まあいいや、じゃあ行こ、お兄ちゃん」スタスタ

兄「ああ……」


7VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 22:27:32.25 ID:SRattmV8O
目の前に佇む洋館は不気味な静けさを漂わせている
イギリスに在る『ボーリィ牧師館』もこんな感じだったな
俺は以前に本で読んだ事のある有名な心霊スポットの事を思い出していた

妹「えーと、入り口はどこかな~?あ!あれだ!」

兄「なぁ妹、やっぱり止めないか?」

妹「ここまで来ておいて?じゃあお兄ちゃんは帰っていいよ、私一人で行ってくるから」スタスタ

兄「おい、妹待てよ!」

しょうがないさっさと探検して帰ろう、俺は自分にそう言い聞かせ、妹の後を追った
それにしても妹は度胸があるというか、怖いもの知らずというか……
俺は苦笑しつつ、妹の後を追い、妖しい雰囲気が漂う洋館に向かって歩きだしていた


8VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 22:29:26.19 ID:SRattmV8O
ガチャ、ギィー
妹「お邪魔しますー」

そう言った所で廃墟となったこの洋館から返事が有るはずもなく、屋敷内は相変わらず静寂をたたえている

兄「当たり前だけど、真っ暗だな」

妹「懐中電灯、懐中電灯と」

妹がスイッチを入れるとパチっという音と共に辺りが明るく照らされる
玄関を抜けると、そこは大広間だった、大広間は高い吹き抜けが有り、その両脇には2階へと続く階段がある、よく見る西洋のお屋敷って感じだ

兄「すげぇー!なんつー広さだ……」

妹「そうだね~♪」

兄「なんでそんなに楽しそうなんだよ!」

妹「え?だってもしかしたら心霊体験出来るかも知れないじゃない」

俺は正直かなり怖い、そんな俺を尻目に妹は鼻歌まじりでご機嫌だ

兄「(こいつに恐怖はないのか……?)」

妹「さあ探検開始~♪行くよ、お兄ちゃん」

兄「はいはい……」


9VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 22:32:29.19 ID:SRattmV8O
兄「どっちに行く?」

この屋敷は広すぎる、一体何部屋有るのか見当も付かない

妹「ん~、じゃあこっち行ってみよう」

そう言うと妹は1階の奥の扉を開けてみた
ギィーと不気味な音をたてて年代物の扉が開く
懐中電灯を照らし、中を見回す
どうやら居間のようだ、立派なテーブルが部屋の中央にあり、その周りには椅子がおいてある
かつて住人がここで団欒していたのだろうか?

兄「うわっ!!」

俺は思わず声をあげてしまった
妹の懐中電灯の光が壁を照らした時に3人の人影が見えたからだ

兄「ひっ、人が居る……!」

妹「もう、お兄ちゃん、しっかりしてよ!!ほら、よーく見て」

そう言われて光の先をよく見てみると、それは立派な額縁に飾られた大きな肖像画だった


10VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 22:36:10.75 ID:SRattmV8O
俺はその絵にそっと近づいた
家族の姿を描いた物だろうか、立派な口髭を蓄えた長身な外国人の紳士、その横には着物姿の日本人らしき女性、中央には茶色の髪でフリルのついた洋服を着た可愛らしい少女が蒼い瞳でこっちを見つめている
歳は13~15だろうか、その娘は西洋の宗教画に出てくる天使のように可憐に描かれている
みんなニッコリ笑って幸せそうな家族の姿がそこにはあった
額縁の下には絵のタイトルとおぼしき霞んだ英字が書いてあった
『ジョナサン=カーナヴォン博士と家族の肖像1895年』というのが辛うじて読めた
俺は何故だかこの絵画に引き込まれていた

兄「何でかな?この絵を見てると懐かしい感じがする……?」

妹「お兄ちゃんもそう思った?私もよ」

兄「妹もか……なんでだろうな?」

デジャビュ……?俺と妹は何故だか、とても奇妙な感覚に捉えられていた


11VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 22:38:28.42 ID:SRattmV8O
俺は暫くの間、時を忘れその絵に魅入っていた

妹「他の部屋行ってみようよ~」

静寂を破ったのは、妹の言葉だった

兄「あ、ああ……」

俺は妹に促され、その絵から視線を外し隣の部屋へ向かった
何故この絵がこんなに気になったのだろう?

その後俺達は、1階の部屋を色々廻ってみた
そして奇妙な事に気がついた

兄「なぁ妹、この屋敷ってずっと前から廃墟だよな?」

妹「うん」

兄「それなのに、部屋の中とかあまり荒れてなくね?まるで誰かが住んでるみたいに……」

妹「あはは、まさか~」

ガタン!コツ……コツ……その時階上から、人が歩くような音が聞こえ、俺と妹は目を丸くした


12VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 22:41:15.81 ID:SRattmV8O
兄「!!!!いいい、妹今の聞こえたよな?」

妹「うん……誰かがこの上を歩いているような感じだったよね……?」

流石の妹も今の音には肝を冷やしたらしく、笑顔は消えていた

兄「どど、どうする?もう帰ろうぜ、どう考えてもヤバいだろ」

妹「こんな経験二度と出来ないかも知れないから、私上に行ってくる!」

兄「おい!妹!!」

駄目だ……
一度言い始めたら妹は意見を翻す事はない
結局妹をひとりで危険な目に遭わす訳にはいかないので、俺も2階へ行く事にした
音の正体を確かめる為に……


13VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 22:44:25.48 ID:SRattmV8O
2階へ上がった俺達は音がした部屋へ向かって廊下を進んでいた

兄「さっきの音なんだったんだろうな……やっぱり幽霊?それともネズミとか小動物かな?」

妹「私としては、幽霊であって欲しいけど……」

兄「お前……怖くないの?」

妹「んーなんでだろ?この家からは嫌な気配とか感じないんだよね?」

霊感の強い妹がそう言うとなんだか心強い

兄「そうか、なら少し安心だな」

そんな事を喋りながら廊下を進んでいると、前方に有る扉の部屋から、再びコツコツと誰かが歩いているような音が聞こえた

兄「あの部屋か……」

妹と繋ないでる手に無意識に力が入る

兄「よし、行くぞ!」

妹は黙って頷いている
ドアノブに手をかけ、
ゴクリと唾を飲み込む音が廊下に鳴り響く


14VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 22:52:11.25 ID:SRattmV8O
ガチャ!

兄「誰か居るのか!」

そう言いつつ、懐中電灯で部屋の中を照らす
しかし部屋の中は静寂に包まれている
俺と妹は怖ず怖ずと部屋に足を踏み入れた
どうやらこの部屋は下の肖像画に描いてあった女の子の部屋のようだ
豪華な天蓋付きのベッドに小さな机、部屋の壁はくすんでいたが、薄いピンク色で如何にも女の子の部屋の雰囲気を醸し出していた

兄「誰も居ないな」

妹「誰も居ないね」

俺と妹は同時に声を発した、じゃあさっきの足音は一体何だったのだろう……
妹と同時に空耳を聞いたとでも言うのだろうか……?


15VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 22:55:04.59 ID:SRattmV8O
兄「なぁ妹?」

妹「なにお兄ちゃん?」

兄「お前この屋敷が心霊スポットになった経緯は知ってる?」

妹「うん、オカルト部で色々調べてたんだ、でね家が近い私に調査の白羽の矢が立ったわけ」

兄「なるほどね……で、その経緯を教えてくれよ、詳しい話、俺も知らなくてさ」

妹「うん、いいよ」

そう言うと俺と妹は天蓋付きのベッドに腰を降ろした
ギシッっという音と共に少しの埃が宙に舞う
妹は語り始め俺は暫しの間、妹の語りに耳を傾けた


17VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 22:57:18.33 ID:SRattmV8O
妹「そもそもこの洋館は、明治時代に英国人の偉い人が住んでたみたい」

妹「その英国人は、工学博士で日本に近代水道の技術を教えに来てたんだって」

兄「ふむ」

妹「でね、その英国人は日本の事が気に入っちゃってね、日本人と結婚して、祖国に帰らないで日本にずっと住む事に決めたんだって」

兄「ふむふむ」

妹「1年後には待望の子供も産まれたの」

妹「夫婦はその娘をとても可愛がり幸せに暮らしてたの」

妹「でもね元々体の弱かった娘が、15歳の時に結核を罹って死んじゃったんだって……」

兄「15歳っていったら今のお前と同い年だな……可哀想に……」

妹「そうだね、やりたい事も楽しい事もこれからって時にね……」


19VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 23:01:11.87 ID:SRattmV8O
兄「ん、ちょっと待てよ」

俺はふと気がついた

妹「え?どうしたの?」

兄「ひっとして、さっき1階で見た絵って……」

妹「うん……この話の家族かもね……だってぴったりじゃない英国人と日本人の奥さんとハーフの娘って」

兄「……そうだな」

俺はさっき見た絵の幸せそうな光景を思い出していた
あれは娘が亡くなる前の家族の幸せな時を描いた絵だったのか……
俺はポツリと呟いた

妹「……」

兄「で、話の続きは?」

妹「うん、えとね」


20VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 23:03:25.86 ID:SRattmV8O
妹「両親はとても嘆き悲しみ、ここに住んでると死んだ娘の事を思い出しちゃうからって、屋敷を売り払い郊外に引っ越して行ったんだって」

兄「うん……それで?」

妹「買い取った不動産会社は、当然別の人に転売するよね?」

兄「そりゃそうだな」

妹「でもね……新しく住み始めた人は、何故か長持ちしないんだって」

兄「……」ゴクリ

妹「長い人で数ヵ月、短い人だと1週間とかで、出てっちゃうんだって」

兄「……」

妹「出て行く人は、あそこには何かが居る!って言って出て行くんだって」

兄「何かが居る……?」


21VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 23:06:15.38 ID:SRattmV8O
妹「普通に考えれば、未練を残した娘の幽霊だよね?」

兄「やはりそうだよな……」

妹「で、そういう事が何度も続いたから、その内に買い手もつかなくなって」

兄「それで、廃墟になったのか……」

妹「うん、それであそこには幽霊が出るって有名になって」

兄「そして現在に至るって事か……」

妹「うん、オカルト部で調べたのはこんなところだよ」

兄「なるほどね……」

幼い頃から家の近所にあった廃墟ここにはそんな謂われが有ったのか


22VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 23:09:59.50 ID:SRattmV8O
妹「……」

妹は何かをじっと見つめている

兄「妹……?お、おい、どうしたんだよ?どうせ俺をびびらせようって魂胆だろ?」

妹「あれ?地震?」

兄「え?」

妹が指で示す方向に目をやるとカタッ、カタッと机とイスが微かに揺れたような気がした、その半瞬後ガタガタと椅子が激しく揺れ出す

兄「!?」

妹「ポルターガイスト現象!?」

妹が冷静にオカルト用語で解説した
椅子と机の揺れが徐々にに収まっていくにしたがって、薄くぼんやりとした白い煙のような物が椅子の上に座っていた

兄「あ、い、いっ、妹!」

俺は声にならない声を上げていた

妹「幽霊さん?」


23VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 23:13:29.64 ID:SRattmV8O
?「あなた達はだれ?なんで私のお部屋に居るの?」

薄くぼんやりした煙は、いまや完全に人間の形をしている
下の絵の可愛らしい少女に間違いなかった

妹「ええと、そのあの」

兄「ははは……幽霊と会話かよ、これ夢じゃないんだよな」

俺は目の前に広がる状況が信じられず思わず笑っていた、そして自分の顔を叩いてみた
リアルな痛みが夢でない事を教えてくれた

?「なんでパパとママはこの家から居なくなっちゃったの?」ウエーン、エーン

泣いている少女を目にして俺と妹は困惑してしまった
多分この娘は自分が死んだ事が分からず、ずっとずっと両親が帰って来るのを待って、この家を留まっていたんだな
霊を前にしてるというのに不思議な事に恐怖は感じ無かった
恐怖よりも悲しみの方が強くこみ上げてきて、俺は思わず目頭が熱くなっていた

?「お兄ちゃん?パパとママの知り合い?パパとママはどこに行っちゃったの?」

兄「……」


26VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 23:17:56.63 ID:SRattmV8O
俺は答えに詰まってしまった

兄「(くそっ!この娘になんて言えばいいんだ!君の両親はとっくの昔に亡くなっていて、君もこの世の人間じゃないんだよと……そんな残酷な事を……?)」

?「ねぇお兄ちゃん?教えてよ」

少女の霊は悲しそうな目をして俺に聞いてくる

兄「(取りあえず誤魔化さないと……)君の名前はなんて言うの?」

?「私はメイって言うの、5月に生まれたからメイってパパが名付けてくれたの」※以下メイ

メイ「新緑の季節の木々みたいに健やかに成長しますようにってね」ニコッ

兄「そう、メイちゃんか、良い名前だね?」

メイ「えへへ、ありがとう」ニコニコ

メイ「お兄ちゃん達は良い人みたいだね、この家にくる人は酷い人ばっかりなんだよ」


27VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 23:22:15.29 ID:SRattmV8O
メイは堰を切ったように語り始めた
昔から体が弱くて屋敷の外へはあまり出かけられ無かった事、それでも優しい両親に恵まれて楽しくこの家で暮らしていた事、その両親が居なくなってから色々な人がこの家に住んだ事、最近は心霊スポットとして、肝試しでズカズカ入り込んで来る若者達の事等
俺と妹は、ずっと話し続けるメイの話を黙って聞いてあげていた

メイ「寂しかったの……ずっとずっとひとりで……」グスン

兄「可哀想に……」

やはり寂しかったのか
それはそうだろう15歳という若さでこの世を去り、その後ずっと1人ぼっちでこの家に留まっていたんだもんな
俺は自然とメイを抱きしめようとしていた


28VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 23:26:41.73 ID:SRattmV8O
スルッ

兄「やっぱりすり抜けちゃうか(そりゃそうか……相手は幽霊だもんな)」

メイ「ん~、お兄ちゃんなんだかパパと同じ香りがする……」

そう言うメイがフワフワと俺の体にまとわりついている

兄「……あはは、何か変な感じだな」

俺はそっと抱きしめながら?意を決してメイに真実を伝えようと言葉を発した

兄「メイちゃんあのね、君はもう死んでるんだ」

メイ「……」

兄「……」

メイ「そうだよね……やっぱり私、死んじゃったんだよね……」グスン


29VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 23:29:55.69 ID:SRattmV8O
メイ「なんとなくは分かってたの」

メイ「パパとママが居なくなってから色んな人がこの家に来たから、音を出したり、声をかけたりしてもみんな逃げちゃうの……」

メイ「お化けー!!とか悪魔ー!!とか酷い事を言うの……」

メイ「私が何をしたって言うの?私はただパパとママが帰ってくるのを待ってただけなのに……」

兄「……」

妹「……」

メイ「だからお兄ちゃんとお姉ちゃんが怖がらずに話しかけてくれて、とても嬉しかったの」エヘヘ

妹「そうだったの」

兄「辛かったね」


30VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 23:34:36.60 ID:SRattmV8O
妹「ねぇ、メイちゃんって15歳だよね?私も15歳なんだよ~」

メイ「そうなんだ~、お姉ちゃん大人っぽいから、私よりお姉さんかと思っちゃった」

メイ「ねぇねぇ、じゃあ私とお友達になってくれる?」

妹「うん♪私達はもう友達だよ」

メイ「わあい、えへへ」

メイは可愛らしい笑顔ではにかんだ

妹「自己紹介まだだったね、私は妹、こっちは兄ね」

メイ「兄お兄ちゃんに、妹ちゃんよろしくね」

兄「よろしくね、メイちゃん」

妹「よろしくね~」

そう言うとメイは俺と妹の顔をジーッと覗き込んでくる


31VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 23:39:30.10 ID:SRattmV8O
兄「どうしたの?」

妹「メイちゃん?どうしたの~?」

メイ「なんでかな?2人の事を知っているような気がしたの……?」

俺と妹が感じた事をメイちゃんも感じていた、一体何故?

メイ「不思議だね~なんでだろう??」

妹「きっと前世でお友達だったんだよ~」

兄「あ、なーるほど、って、んな訳ないだろ!」

メイ「クスクス、あはは~こんなに笑ったの久しぶり~」

メイは楽しそうに笑っている、良かった元気になったみたいだ
幽霊が元気になるっていうのも変だけどな
それにしても不思議な親近感は一体何なんだろう……?


32VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 23:43:50.21 ID:SRattmV8O
兄「さてと、そろそろ帰らないとな」

メイ「……」

悲しそうなメイを見て妹はとっさに声を出す

妹「大丈夫、また遊びに来るからね!」

メイ「きっとだよ……」

妹「もちろん、だって私達お友達だもんね」

メイ「うん♪」

兄「じゃあメイちゃんまたね」

妹「またね」

メイ「またね……」

ガチャ、バタン!
扉を閉めるまでメイはずっとずっと笑顔でこっちに向かって手を振っていた


33VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 23:46:37.58 ID:SRattmV8O
―帰り道―

兄「なぁ妹」

妹「ん?なあにお兄ちゃん?」

兄「メイちゃん可哀想だったな」

妹「うんそうだね……」

兄「どうしたら良いと思う?」

妹「パパとママの居る天国に送ってあげたいね」

兄「そんな事出来るかなぁ?」

妹「想いを遂げれば自然と天国に行けないかな?」

兄「想い?」

妹「幽霊って要するに、未練を残した人がなるものでしょ?だからその未練を断ち切れば……」


34VIPがお送りします[]:2010/06/15(火) 23:55:20.01 ID:SRattmV8O
妹「さっき体が弱くて家からあまり出たことが 無いって言ってたでしょ?」

兄「そう言ってたな」

妹「だから色々楽しい事を経験させてあげたりして、この世への未練を断ち切ってあげれば」

妹「それとか、あと、えーと、そうだ両親に逢えればどう?」

兄「馬鹿あの娘の両親なんてとっくに亡くなってるだろ?」

妹「だから、お墓を探してお墓参りするのよ!」

兄「なるほど……結構良いアイディアかもな」

妹「うん♪」

兄「なあ妹、お前怖く無かったの?」

妹「ん?何が~?」

兄「俺達って幽霊に遭遇したんだぜ」

妹「ん~少しは怖ったけどメイちゃん良い娘だったじゃん、それになんだか他人とは思えないんだよね?同じ15歳だからかな?」

兄「そか、平気だよな?さっき話した時も悪い娘じゃなさそうだったもんな」

兄「まさかあの娘が悪霊で俺らを憑り殺すなんて事はないよな……?」

妹「あはは、まっさかー、大丈夫でしょ?」


35VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 00:01:16.73 ID:MIu3v1RZO
兄「それにしても……」

妹「え?」

兄「心霊スポットに行ってあんな体験するとは」

妹「ビックリだよね」

兄「まさか本当に霊が出るなんてな……」

兄「心霊スポットなんて眉唾物だと思ってたけど」

妹「お兄ちゃん!オカルト好きたる者そんな事じゃ駄目じゃない!」

兄「いや、俺もうオカルトに興味ないし……」

妹「むー、今日の体験で、また興味出たでしょ?」

兄「あー、そうだな」

妹「何そのやる気の無い返事は」ムキィー

妹の言葉を尻目に俺はメイの事を考えていた
無事に天国に旅立たせてあげたいなと……


36VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 00:05:39.81 ID:MIu3v1RZO
―自宅―

兄、妹「ただいまー」

母「お帰りなさい」

母「あんまり危ない事して、心配掛けないでよ」

兄「はい、はい、母さんは心配性なんだから」

妹「大丈夫よママ、お兄ちゃんと一緒だったし」

母「ならいいけど……」

妹「どうしたのママ?」

母「あのお屋敷……ううん、何でもないわ」

妹「変なママ」アハハ

兄「(母さん何を言いかけたんだろ?)」

兄「妹、後で俺の部屋来て」

妹「うん、分かった」


37VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 00:08:54.69 ID:MIu3v1RZO
―30分後―

トントン
妹「お兄ちゃん入るよー?」

兄「ああ、どうぞ」

ガチャ
妹「来たよー」

兄「さっきも少し話したけど、メイちゃんの事なんだけど……」

妹「お兄ちゃんメイちゃんの事ばっかりー、さては……そういう事か~」ウフフ

兄「ばっ、馬鹿!何言ってんだお前は、第一あの娘は幽霊だぞ!」

妹「冗談だよ~、も~、そんなにむきにならなくてもいいじゃん」

兄「むぅ……」


39VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 00:11:22.24 ID:MIu3v1RZO
兄「妹はオカルト部で鎮魂の仕方とか、幽霊の事とかを調べておいてくれ」

妹「うん、わかった」

兄「俺は図書館や郷土資料館行って、あの屋敷とメイちゃん家族の事を調べてみるよ」

兄「あ、それとオカルト部の連中にはメイちゃんの事を内緒な、特にあの部長にはな……」

オカルト部の部長は自他共に認める変人だ
俺のクラスメートでも有るが、クラスの中でもいつも浮いている
教室の中では常に怪しげな本を読んでいるし
妹の話では、部室の中では常に烏帽子と狩衣を羽織っているという
全くどこの陰陽師だよ……

妹「え?でも部長に聞くのが一番早いと思うんだけど……?」

兄「あんな変人にメイちゃんの事を教えたら、メイちゃんの事を捕獲するとか言い出しかねんぞ!」

妹「うーん……じゃあ自力で頑張ってみるね」

兄「ああ、頼むよ」


44VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 05:55:28.54 ID:MIu3v1RZO
兄「じゃあ今日はもう寝ようぜ」

妹「うん、今日は色々あって疲れたね」

兄「お休み妹、また明日な」

妹「お休みなさい、お兄ちゃん」

ガチャ
そう言うと妹は長い髪を揺らして出ていった

兄「上手くいくといいけどな……」

俺は誰に聞かせる訳でもなくポツリと呟く
パチン
電灯のスイッチを切るなり疲れていたせいか、あっという間にまどろみの世界に落ちていった


45VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 05:57:52.37 ID:MIu3v1RZO
―翌朝―

妹「おはよ~お兄ちゃん」

兄「ん、ああ、おはよ妹」

妹「今日も良い天気だよ、お兄ちゃん♪」

妹がカーテンを引くとシャーという音と共に眩しい朝日が目に飛び込んでくる

兄「ああ、それにしても妹は朝から元気だな」

視線を妹に向けると、朝日に包まれている妹の姿が一瞬メイに重なって見えた
あれ?っと目をこするとそこにあるのは、紛れもない妹の姿だった、寝ぼけてるのかな?

兄「顔洗ってくるわ」

妹「うん、朝食の用意は出来てるって」

兄「顔洗ったら行くって母さんに言っておいて」

妹「はーい」


46VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 06:00:47.40 ID:MIu3v1RZO
兄「おはよう母さん」

母「おはよう兄、早く食べないと遅刻するわよ」

兄「頂きます、妹は?」

母「とっくに食べ終わったわよ」

兄「ああそう……」

―15分後―

兄「ご馳走様でした」

母「片付けはいいわよ、妹も待ってるし、早く学校行きなさい」

兄「ごめん母さん」

母「全く、明日は早起きする事、いいわね?」

兄「うん」

妹「お兄ちゃんまだー?」

兄「今行く、それじゃあ母さん行ってきます」

母「いってらっしゃい」


48VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 06:05:44.65 ID:MIu3v1RZO
妹「お兄ちゃん遅い~」

兄「わりぃわりぃ」

妹「早くいこ、遅刻しちゃうよ」

兄「ああ」

妹と並んで学校へ向かって歩き出す

―30分後―

兄「なんとか間に合いそうだな」

妹「うん、ギリギリセーフだね」

兄「危ない危ない」

妹「もう!お兄ちゃんが、のんびりしてるからー!」

兄「だな……すまん」

早歩きしたかいがあって学校が見えてきた

兄「俺は学校終わったら、図書館と郷土資料館行ってくるから」

妹「私は部室で調べるね」

兄「うんよろしく」


49VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 06:09:33.80 ID:MIu3v1RZO
―兄教室―

兄「ふぅ、間に合った」

?「兄君、ギリギリセーフですね」フフッ

兄「ああ、そうだな」ハァハァ

息を整えつつ、声の主へ顔を向ける

兄「(げぇ、オカルト部部長、なんでこいつが俺に話しかけてくるんだよ……)」

部長「ところで兄君、例の洋館はどうでしたか?」※以下部長

兄「ぶっ、な、なんでお前がそれを……?」

部長「は?私が知ってたら何か都合の悪い事でも?妹ちゃんが『お兄ちゃんを連れて洋館の調査に行ってきまーす』って言ってましたからね」

兄「(あー、そう言えばオカルト部がどーのこーの言ってたな……)」

部長「どうでしたか?噂通りコレは出ましたか?」

そう言って部長は、両手をダラリと下げて、幽霊のジェスチャーをする

兄「え、い、いやぁ、んなもん出るわけないだろ、ただの廃墟だったよ」

部長「あら、そうでしたか……?ふーん」


50VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 06:12:58.70 ID:MIu3v1RZO
部長「噂だとあの洋館は、幽霊が出てもおかしく無いと睨んでいたのですけどね」ジーッ

兄「そっ、そんな訳ないだろ!!俺も妹も何も見てないし……」

部長「そうですか……探索ご苦労様でした」

部長は釈然としないようだが、なんとかごまかせたようだ

兄「(ふーっ、なんという疑り深い奴だ)」

部長「(兄君は何か隠してる、一体何を隠そうとしてるのかしら……?)」

部長「(まぁ、後で妹ちゃんを尋問すれば……)」

部長「うふふ」

兄「(なんだこいつ?何笑ってんだ?相変わらず不気味な奴だな)」


51VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 06:17:29.92 ID:MIu3v1RZO
―放課後オカルト部―

妹「ふんふん、何々幽霊とは――」

妹は熱心にパソコンのモニターの中に映し出されてる情報を調べる

妹「ふむふむなるほど」

部長「こんにちは、妹ちゃん」

妹「あ、部長こんにちは」

部長「あら調べもの?相変わらず熱心ね」

妹「えへへ~そうでもないですよ~」

部長「で、妹ちゃんこないだの洋館探索はどうだったの?」

ギクッ
妹「え、ええ~と、何も異常は無かったですよ」

部長「ふーん?(2人とも絶対何かを隠してる……)」

妹「……」


52VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 06:22:24.27 ID:MIu3v1RZO
部長「まぁいいわ、妹ちゃんこれあげるわ」

妹「わぁ、美味しそうなクッキー、部長が作ったんですか?頂きまーす」パク

部長「ふふふ」ニヤリ

部長「さて、妹ちゃん?」

妹「ふぁい?」モグモグ、ゴクン

部長「あの屋敷で何を見たのか正直に言ってごらん」

妹「可愛い女の子の幽霊を見ました(あれ?なんで私喋ってるの!?)」

部長「ふーんなるほど~、可愛い女の子の幽霊ね」

妹「!!」

部長「妹ちゃんが食べた特製クッキーには私が魔力を込めておいたの」フフフ

妹「そんな……」


53VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 06:26:44.14 ID:MIu3v1RZO
部長「だから、あなたは嘘がつけないの」ウフフ

部長「あっ、体に害は無いから心配しなくて良いわよ」

妹「部長……」

部長「さてと、そんな事より、よくも私をたばかってくれたわね」ジリッ

妹「!?」

部長「そんな悪い子には、お仕置きが必要ね」

妹「ひっ!」

部長「あらら、そんなに怖がらなくてもいいのよ」クスクス

妹「えっ?部長?何を……?」

部長「……ふふっ」

妹「いやぁ、駄目ーっ!!」


55VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 06:30:04.07 ID:MIu3v1RZO
―市立図書館―

兄「さてと、あんな昔の事調べられるのかな」

兄「あの絵が描かれたのは1895年だったよな」

兄「明治時代か……」

―1時間後―

兄「うーん、この新聞にも書いてないなぁ」

兄「この新聞にも書いてないかぁ……ん、あれ」

兄が見つけた小さな記事そこにはこう書いてあった、『英国よりJカーナヴォン博士来日、わが国に近代水道の技術伝える』

兄「これだ!」

兄「ふむふむ、なるほど」


56VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 06:33:58.86 ID:MIu3v1RZO
―1時間後―

その後も俺は過去の新聞記事を漁ってメイとその家族の事を調べた、それによると

【カーナヴォン博士は1875年に来日、1881年に日本人女性、弥生と結婚し翌年子供を授かる、1885年あの洋館を建て家族で移り住む、1897年愛娘メイ死去】

調べ疲れた俺はふーっと軽く伸びをする

兄「大体妹が話してた事と一緒だな」

兄「メイちゃんが死んだ後、夫妻の行方はどうなったんだろう?」

残念ながらその答えは、ここでは見つからなかった
郷土資料館で何か分かるかも知れないな
俺は図書館を後にした


57>>54無いです[]:2010/06/16(水) 06:38:06.06 ID:MIu3v1RZO
―郷土資料館―

兄「ここで何か分かるかな?」

兄「んーと」キョロキョロ

兄「【我が国の近代水道とカーナヴォン博士】あったこれか」

兄「ふむふむ、カーナヴォン博士は1840年1月14日イギリスのリヴァプール生まれ――」

俺は資料に目を通す内に気になる文章を見つけた、そこにはカーナヴォン博士には子供が3人居たという事だ、メイちゃんが亡くなった後に子供が2人生まれてたんだ……
子孫は現在も居るのかな?
更にカーナヴォン博士のお墓はこの街にあり、家からもさほど遠くない所に在ることも分かった

兄「いろんな事が分かったな、妹の方はどうかな?」


58VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 06:42:07.36 ID:MIu3v1RZO
―オカルト部部室―

妹「きゃはは~もう止めてぇ~」

妹「私くすぐりに弱いの~、はぁ……はぁ……」

部長「許して欲しい?」

妹「もぅ……だめぇー!!」

部長「じゃあ私も幽霊に会わせてくれたら止めてあげるわ」

妹「分かりましたから、もう止めて……」

部長「約束よ」

妹「はぁはぁ、部長こんなの卑怯です……」

部長「私は目的の為なら手段は選ばないのよ、ふふふ」

妹「……(なんというマキャベリズム……ごめん、お兄ちゃんばれちゃった……)」


59VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 06:45:30.54 ID:MIu3v1RZO
部長「ところでなんで幽霊の事を隠そうとしたの?」

妹「ええと、お兄ちゃんが部長に教えたら、その娘を捕まえるとか言いかねないって言ってました」

部長「兄君……私の事なんだと思ってるんだ!」ムキィ

妹「その幽霊の女の子とても可哀想な娘なんです、だからパパとママの居る天国に送ってあげたいんです」

妹は昨日体験した事を部長に正直に話した

妹「だから、今日幽霊について調べてました」

部長「そんな理由があったのね、よし乗り掛かった船だし!私も手伝うわ」

妹「でも……」

部長「大丈夫よ、いくら私でも幽霊捕まえて、どうこうするなんて訳無いでしょ!」

妹「……」

部長「それに私のオカルト知識と力は、役にたつと思うわよ」パチリ

部長はそう言ってウインクをしてみせた
この人まともにしてたら美人なのにな……
妹は自分の事を棚に上げてそう思った

妹「それじゃあ、お願いします」

部長「うん、任せて」ニコッ


61VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 06:48:19.99 ID:MIu3v1RZO
―洋館前―

兄「妹まだかな?」

妹「お兄ちゃ~ん」

兄「お、来た来た、あれ妹の後ろに誰か居るぞ」

部長「兄君こんばんは」

兄「げっ!なんでお前が……それになんだその格好は」

そこには烏帽子と狩衣を着込んだ部長が立っていた、噂の陰陽師姿だ、意外と似合っている
部長がくるりと1回転すると、黒髪の見事なポニーテールがふわりと宙に舞った

部長「うふふ、この格好良いでしょー?」

俺の心を見透かすように部長は言った


62VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 06:51:32.70 ID:MIu3v1RZO
妹「あのね、お兄ちゃん――という訳で、ばれちゃったの」エヘヘ

兄「えへへじゃねぇよ、全く、妹は一瞬でバラすとか……」

部長「こんな楽しそうな事を内緒にするなんて君達兄妹は酷いんだから」

兄「なんてこった……」ガックリ

部長「そんな落ち込まないでよ、私の事なんだと思ってるのよ!」

部長「妹ちゃんに話を聞いたけど、私だってその娘をなんとかしてあげたいだけよ」

兄「本当か~?」

部長「本当よ!」ニコッ

兄「全然信用出来ねぇ……けどここまで来ちまったなら仕方ない、2人共行くぞ」

俺らは玄関に向かって歩きだした


63VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 06:55:56.72 ID:MIu3v1RZO
妹「メイちゃーん、また来たよー!!」

兄「こんばんはー」

部長「お邪魔します」

メイ「妹ちゃん!お兄ちゃん!また来てくれたんだ」ワーイ、エヘヘ

よほど嬉しかったのか、メイは俺達の所へ文字通り飛んできた

メイ「あれ?もう一人のお姉ちゃんは誰?」

部長「こんばんはメイちゃん、私は兄のクラスメートでオカルト部の部長やってるの」

メイ「ぶちょうさん?」

部長「よろしくね」

メイ「はい♪」

部長「いやーそれにしても凄い!ここまではっきり実体化してる幽霊は、お目にかかった事がないよ~」

部長は興奮気味にメイを眺めている


65VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:00:01.95 ID:MIu3v1RZO
部長「写真撮っても良いかしら?」

メイ「はい?でも写真って20分位じっとしてないと駄目なんだよね?前に家族で一緒に撮ってもらった事があるの」

兄、妹、部長「あはは~」

部長「今の写真は一瞬で撮れるのよ」

部長「さ、みんなで撮りましょう」

そう言うと部長はデジカメのタイマーを慣れた手付きでセットする

部長「はーい、いくよ10秒前、9、8、7、6、5、4、3、2、1、0」パシヤ

カメラのフラッシュが部屋の中を明るく照らす

部長「ほらみてごらん」

部長がメイにデジカメのモニターを見せる

メイ「すごーい!こんなに早く、はっきり写ってる!!」

そこには3人の人間と1人の幽霊が笑顔で写っていた


66VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:03:06.89 ID:MIu3v1RZO
兄「なぁ、部長どうすればメイちゃんを天国に旅立たせられるかな?」

部長「うーん、私の見立てでは、結構難しいかも……」

メイはデジカメに夢中になりこちらの話に気づいていない

兄「難しいって?」

部長「うん、2人共ちょっとこっちに来て」

ヒソヒソ
部長「ようするにあの娘は地縛霊なのよ、この家に深い想いを残して死んじゃったから、この家から離れられないのよ」

兄「そんな……じゃあ俺らが考えた、メイちゃんに楽しい思いをしてもらって天国に送ってあげよう作戦は失敗……?」

妹「それじゃあメイちゃんのパパとママのお墓参りも無理なの?」

部長「……」

部長「私に一つ考えがあるわ」

兄「考え?」


67VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:07:35.87 ID:MIu3v1RZO
部長「メイちゃんを私に憑依させて私の体を使ってこの家から出ればいいのよ」

部長「そうすれば兄君と妹ちゃんが考えてたプランも実行出来るでしょ?」

兄「体を貸すとか、大丈夫なのか……?」

部長「平気平気、心配しなくても大丈夫よ、あの娘は悪い霊じゃないもの」

俺は部長の事を誤解してたのかも知れない、幽霊の為に自分の体を貸してあげるなんて普通は言えないだろうから

兄「すまん、部長」

部長「あら、兄君が私に謝るなんて珍しいわね」フフ

そう言って部長はイタズラっぽく笑う

兄「(こんな可愛く笑う事も出来たんだ、なんで今まで気づかなかったんだろう?)」

俺は自然と部長の笑顔に見とれていた


68VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:10:43.30 ID:MIu3v1RZO
兄「メイちゃんこの家から出てみたくない?」

メイ「出たいけど、私外に出られないの……」

部長「メイちゃん、こっちにおいで」ニコッ

メイ「はい?」

そう言うとメイはフワフワと空中を移動し部長の前に静止した
そして部長が目を瞑りメイの上に重なっていく

部長(メイ)「あれ?何この感覚?体がある」

メイは困惑しながら、久しぶりの体の感覚を味わっているようだ
盛んに部長の体で手や体を触っている

兄「メイちゃん?」

部長「はい?」

妹「すごーい、本当に部長の体の中にメイちゃんが居る!!」

兄「(成功か、ありがとう部長)」

俺は心の中で部長に感謝した


69VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:12:55.52 ID:MIu3v1RZO
兄「これでこの屋敷の外に出られるよ」

部長「本当に?!」

兄「うん、部長がそう言ってたから多分大丈夫だと思うよ」

部長「ここから出るのいつ以来だろう」エヘヘ

メイは嬉しそうだ

兄「じゃあ今日は遅いからもう帰ろ」

妹「明日から土日だから、一緒に遊びに行こうね」

兄「メイちゃんも今日は家に泊まるんだよ」

部長「お邪魔していいの?」

兄、妹「もちろん!」

部長「ありがとう……」


70VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:15:32.00 ID:MIu3v1RZO
―自宅―

兄「ただいまー」

妹「ただいま~」

部長「お邪魔します……」

兄「メイちゃんそんなに緊張しないで」

妹「自分の家と思っていいからね、あのお屋敷に比べたら、うさぎ小屋みたいなものだけどね」

部長「う、うん、ありがとう2人共」

母「お帰りなさい、あらお客さん?」

兄「うん、クラスメートだよ、妹の部活の部長もやってるよ」

妹「ママ、今日部長お泊まりしてもいいよね?」

母「ここまで来ておいて追い返す訳にいかないでしょ、その子の親御さんがご存知なら良いわよ」

部長「お世話になります」

母「狭い家だけどゆっくりしていってね(あら、この娘どこかで会った事あったかしら……?)」


72VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:18:03.12 ID:MIu3v1RZO
妹「やったね、メイちゃん私の部屋でゲームしよ」

部長「うん♪」

兄「あの2人なんだか姉妹みたいだな」

妹とメイはキャッ、キャッとハシャぎながら妹の部屋へ上っていく

母「ねぇ、兄」

兄「何、母さん?」

母「あの娘って、あなたの彼女かしら?」ウフフ

兄「ち、違うよ!何言ってんだよ、母さんたら」

母「あらあら照れちゃって、可愛い娘じゃない」

兄「そんなんじゃないよ、もう……」

兄「(まぁ、確かに見た目いいよな部長……中身はメイちゃんだけど)」


73VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:20:31.69 ID:MIu3v1RZO
―妹部屋―

妹「よーし今度こそ……」カチャ、カチャ

妹「あー、また負けた……メイちゃんゲーム上手すぎる……」

部長「あはは、TVゲームっていうの楽しいねー」

コンコン
兄「おーい、妹、メイちゃん入るぞ」

妹「どうぞー」

兄「お、ストⅤじゃん、メイちゃん面白い?」

メイ「うんとっても♪」

兄「そう、良かったね」

妹「お兄ちゃんもやる?メイちゃんすんごく上手いよ~」

兄「よっしゃ、ゲーマーの腕を見せてやるぜ!」


74VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:23:29.38 ID:MIu3v1RZO
―1時間後―

兄「馬鹿な……俺が歯が立たないだと……」

部長「……」カチカチ、タタタ
ハドーケン、ハドーケン、ショーリューケン!!

兄「……」タタタッ
ガドーケン、ガドーケン!!

兄「ぐはぁ、俺のダソがぁ……、また負けた……」

部長「やったね」エヘヘ

兄「なんという才能……メイちゃん初めてなんだよね?」

部長「うんもちろん♪」

妹「本当に凄いね、お兄ちゃんが負けるの初めて見た」

その時、階下から母の声が聞こえた

母「ご飯よー」

兄「ご飯だってさ、行こうぜ」

妹、部長「うん」


75VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:27:42.63 ID:MIu3v1RZO
兄「あー腹減ったー、おっ旨そう」ヒョイ、パクリ

妹「もうお兄ちゃん行儀が悪いんだから!」

兄「だって腹ペコペコなんだよー」

母「こらっ、お客様の前で喧嘩しないの」

母「ごめんね部長さん、この子達いつもこんな調子なのよ~」

部長「羨ましいです……」

母「えっ?」

部長「私にはこんな温かい家族居ないから……」

兄「母さん!」

母「……ご免なさい、私何も知らなくて……」


76VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:29:31.75 ID:MIu3v1RZO
部長「……でもお兄ちゃ、いえ兄さんと、妹ちゃんが私の友達になってくれたから……私とっても嬉しかったんです」

妹「メイちゃん……」グスン

母「部長さんの名前メイって言うの?(どこかで聞いたことあるわね、どこだったかしら?)」

部長「あっ、はい」

母「兄、妹、これからもメイさんと仲良くしてあげるのよ」

兄、妹「はーい」


妹「メイちゃん、ママのご飯とっても美味しいよ」

部長「うん、とても美味しそう」

母「あらあら、お世辞なんて使わなくてもいいのよ」

母「じゃあご飯にしましょ、メイさんの口に合うといいけど」

一堂「頂きま~す」


77VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:32:45.84 ID:MIu3v1RZO
メイ「とっても美味しいです♪」モグモグ

母「ありがとう」

妹「ママの料理美味しいよねー?」

兄「うむ、確かに」

母「兄と妹までそんな事を言って……誉めても何も出ないわよ」

兄「ところで妹、明日はメイちゃんとどこに行こうか?」

妹「そうだね、えっとー、遊園地か動物園なんてどうかな?」

兄「メイちゃんどっちに行きたいかな?」

部長「動物が見たいです」

妹「じゃあ動物園だね」

兄「丁度この街には大きな動物園あるから、そこ行こう」

部長「うん♪」


78VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:36:07.57 ID:MIu3v1RZO
部長「おば様ご馳走様でした」カチャ、カチャ

母「お粗末様でした、片づけなくていいわよ、お行儀いいわね、兄と妹も見習って欲しいわ」

兄、妹「ぐぅ……」

部長「じゃあここに置いて置きますね」

そう言うとメイは流し台に食器を置く

母「寝る部屋は客間でいいかしらね?」

妹「メイちゃんが良ければ私の部屋で一緒に寝ない?」

部長「うん、じゃあ妹ちゃんと一緒で」

母「あらあら、仲が良いのね、ふふっ」


79VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:37:59.23 ID:MIu3v1RZO
母「寝る前にお風呂入っちゃいなさい」

妹「メイちゃん一緒に入ろ!」

部長「うん」

妹「お兄ちゃん私達先に入るからね」

兄「ああ、行ってこい」

妹「メイちゃん洗いっこしようねー」

部長「う、うん、ちょっと恥ずかしいな……」

妹「さぁ、お風呂へ向かってlet's goー♪」

兄「なんだあのテンションの高さは……」


80VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:39:39.50 ID:MIu3v1RZO
―お風呂―

妹「メイちゃん体洗ってあげるねー」

部長「恥ずかしい……」

妹「大丈夫、大丈夫任せてー」ゴシゴシ

部長「あは、妹ちゃん、くすぐったいよぉ」

妹「もうすぐ終わるから我慢してー(部長おっぱい大きい……)」ゴシゴシ

妹「ふぅ、はい終わり」ザパァー

部長「ありがとう、妹ちゃん(誰かと一緒にお風呂なんていつ以来だろ?)」

妹「じゃあ湯船に浸かりましょ」

部長「うん」


81VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:41:53.69 ID:MIu3v1RZO
チャポン
妹「はぁ、極楽極楽~♪メイちゃんどう?」

部長「温かい……気持ちいい……」

部長「お風呂ってこんなに気持ちが良い物だったんだね……」

部長「生きてる時は気がつかなかったな」

妹「良かったね」ニコリ

母「妹、メイさん着替えここに置いておくわね」

妹「はーい」

妹「のぼせちゃうからそろそろ出よっか」

部長「うん、そうだね」


82VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:45:15.18 ID:MIu3v1RZO
―居間―

妹「お兄ちゃんあがったよ、お待たせ」

部長「お兄ちゃんお待たせでした」

そう言いながら、Tシャツにホットパンツを履いた妹と薄いピンクのパジャマを着たメイが居間に入ってきた
湯上がりで火照った頬が色っぽい
俺は目のやり場に困る

兄「おぅ(二人とも可愛いなぁ……)」

兄「(いかん、いかん何を考えてるんだ俺は)じゃあ俺も風呂入ってくるよ」

兄「妹、メイちゃん明日動物園に行こうな」

妹「うん、お休みお兄ちゃん」

部長「お兄ちゃんお休みなさい」

兄「ああ、2人共お休み」


83VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 07:47:48.50 ID:MIu3v1RZO
―お風呂―

チャポン
兄「ふーっ」

兄「今日は色んな事があったなー」

兄「メイちゃんの事も色々分かったし」

兄「それにしても部長、あいつ良い奴だな、それに意外と可愛いし……
人の噂とか信じて避けてた自分が恥ずかしい……」

兄「明日は動物園行って、メイちゃん喜んでくれるといいけどな」

兄「……そろそろ出るか」ザバァ


89VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 10:29:38.47 ID:MIu3v1RZO
―妹部屋―

妹「電気消すね」パチン

部長「うん、わぁ、フワフワしてて気持ちいい♪」

妹「メイちゃん久しぶりにお布団で寝るんだね」

部長「うん♪」

妹「ちょっと狭いけど我慢してね」

部長「ううん平気、ねぇ、妹ちゃん?」

妹「なにー?」

部長「お兄ちゃんってさ……どんな人?」

妹「お兄ちゃん?」

妹「んーそうだね、頭が良くて優しくて格好良くてゲームが好きかな」

部長「お兄ちゃん優しいよね……私の為に泣いてくれたし、色々気を使ってくれるし」

妹「そうだね、お兄ちゃん優しいね」

部長「私もあんなお兄ちゃんが欲しかったなぁ
私1人っ子だったから、妹ちゃんが羨ましいな……」

妹「メイちゃん……」


90VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 10:33:02.33 ID:MIu3v1RZO
妹「本当のお兄ちゃんと思って甘えていいんじゃない?」

妹「きっとお兄ちゃんもメイちゃんの事を本当の妹みたいに大事に思ってると思うよ」

部長「甘えていいの……?」

妹「いいのよ、メイちゃん今まで1人で寂しかったでしょ?」

部長「うん……」コクン

妹「だからお兄ちゃんにうんと甘えちゃいなよ、ねっ」ニコッ

部長「妹ちゃん……ありがとう……」グスン

妹「ほらほら、泣かないで」ギュー

妹はメイの頭を撫で、優しく抱きしめる

部長「(妹ちゃん……ママみたいに暖かい……)」スリスリ

妹「メイちゃん、寂しかったね」ヨシヨシ


91VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 10:35:55.32 ID:MIu3v1RZO
部長「……」スゥスゥ

妹「メイちゃん寝ちゃった」

妹「明日の動物園、メイちゃん喜んでくれるといいなぁ」

妹「私も寝よ」

横で寝てる少女に向かって毛布を掛け、起こさないようにそっと呟く

妹「お休みメイちゃん」

部長「……パパ……ママ会いたいよぅ……」

微かに聞こえた寝言と共に一筋の涙が頬を伝わって枕を濡らす

妹「……」


92VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 10:40:03.37 ID:MIu3v1RZO
―翌朝―

妹「うーんよく寝た~」

妹「メイちゃん起きて、もう朝だよ~」ユサユサ

部長「ん~、ママおはよう~」ムニャムニャ

妹「メイちゃん、私だよ、私!」

部長「はっ、妹ちゃん、おはよう」

妹「夢見てたの?」

部長「うん、パパとママの夢を見たの、夢の中で2人とも笑ってた」エヘヘ

部長「パパもママも、もう居ないけど、夢の中ならいつでも逢えるからね」

妹「そう、良かったね」


93VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 10:42:15.66 ID:MIu3v1RZO
妹「あっ、そうだ、メイちゃんお兄ちゃん起こしてきてくれないかな?」

部長「うん、いいよ」

妹「お兄ちゃんの部屋隣だからね」

部長「は~い」

トントン、ガチャ
部長「お兄ちゃん?入るよ?」

兄「……」クークー

部長「(お兄ちゃん気持ち良さそうに寝てるなぁ)」クスクス

兄「……ちゃ……ん」

部長「(ん、お兄ちゃん今の寝言なんて言ったんだろう?小さくて聞き取れなかったな)」

部長「(まぁいいや)お兄ちゃん、起きて下さい、朝ですよ」ユサユサ

兄「ん、んんーっ?」ムク


94VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 10:48:51.88 ID:MIu3v1RZO
兄「うわぁぁぁ、ぶ、部長、なんでお前が俺の部屋に!!」

部長「お兄ちゃん寝ぼけてる?私メイだよ」

兄「ああ~、びっくりした、そっか部長の中身がメイちゃんなのをすっかり忘れてた」

部長「あはは、お兄ちゃんたら」

兄「ははっ、ごめんね、メイちゃん」

部長「ううん平気だよ」

部長「あれ、お兄ちゃん目が……?」

兄「ああ、普段はカラコン入れてんだ、寝る時は外してるの」

部長「カラコン?」

兄「メイちゃんにも分かる言葉なら眼鏡かな」

部長「そうなんだ~お兄ちゃん目が悪いの?」

兄「ん、いや、俺の場合はね……メイちゃんはそんな事を気にしないでいいの」

部長「う、うん?」


95VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 10:51:37.48 ID:MIu3v1RZO
兄「そう言えば、いつもは妹が起こしにきてくれるんだけど」

部長「うん」

兄「あいつ起こし方酷いんだぜ、俺がなかなか起きないからって布団の上に馬乗りになって飛び跳ねながら、起きろー起きろーって耳元で連呼しやがるの」

兄「それに比べてメイちゃんは優しいなぁ『お兄ちゃん起きて下さい、朝ですよ』だもんな~」

部長「優しいだなんて……そんな……」カァァッ

兄「全くメイちゃんの爪の垢を煎じて飲ましてやりたいよ」アハハ

妹「私がなんですって」ゴゴゴ……

兄「ゲッ、お前いつの間に」

妹「お兄ちゃんの馬鹿!毎日起こしてあげてんのに~」プィ

兄「いやあの、これでも感謝してんだぜ、ただもう少し優しく起こしてくれてもいいんじゃないか?」

妹「はいはい、じゃあこれからは、前向きに善処しますよ」

兄「お前はどこぞの国の政治家か!!」

部長「ぷっ、あはは~」


96VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 10:56:50.30 ID:MIu3v1RZO
部長「2人共仲良し兄妹でいいなぁ~」

妹「メイちゃんも私達の兄弟なんだからね!」

兄「そうそうメイちゃんは妹だよ、俺はメイちゃんみたいにおしとやかな妹が欲しかったんだ」

妹「なんですってー、私はおしとやかじゃ無いって言うの~!!」ムキー

兄「わー暴力反対!!」

部長「(ふふっ、2人とも本当に仲が良いのね
あー、2人が私の本当の兄弟だったらなぁ……)」

兄「と、冗談はこの位にしてそろそろ準備しようぜ」

妹「うん、動物園楽しみだね、メイちゃん」

部長「うん♪」


97VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 10:59:39.68 ID:MIu3v1RZO
―30分後―

兄「2人とも準備は出来たか~?」

ガチヤ
妹「うん」

部長「出来ました」

そう言って2人は妹の部屋から出てきた
なんつー可愛さだ……俺は思わず目を見張った
2人共その辺のアイドルより余程可愛い、もし俺が芸能事務所のスカウトマンなら間違いなく声をかけているレベルだ

妹「おーいお兄ちゃん?」サッサッ

部長「お兄ちゃん?大丈夫ですかぁ~?」

兄「あ、ああ……」

妹「メイちゃん可愛いでしょ?私がメイクとコーディネートしたのよ」エヘヘ

部長「妹ちゃんの洋服を借りたの、似合うかな?」

兄「ああ、とっても似合ってる、可愛いよ」

部長「ありがとう……」カアア

妹「ふふっ、さ、動物園に向かってlet's go~!」


98VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 11:04:51.39 ID:MIu3v1RZO
―電車内―

兄「動物園行くの久しぶりだな~」

妹「そうだね~」

妹「メイちゃんは行った事あるの?」

妹「あ、そっかメイちゃんが生きてた時代って100年以上前だ、あるわけないか……」

部長「行った事あるよ」

妹「ええぇぇぇ!!ホントに?」

部長「うん、恩賜動物園っていう所だよ」

妹「恩賜動物園?聞いた事ないなぁ、場所どこだったか覚えてる?」

部長「上野かな」

兄「あぁ、上野動物園か、確か正式名称『恩賜上野動物園』だった気がする」

妹「えーっ!!上野動物園ってそんな昔から在るの」

兄「確か1882年開園だから今年で128年目だな」

妹「そうなんだ~」


99VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 11:07:50.83 ID:MIu3v1RZO
―動物園―

兄「やっと着いたな、ちょっと待っててね」タタタ

妹「うん」

部長「はーい」

兄「ただいま、妹、メイちゃんチケットだよ」スツ

部長「ありがとう、お兄ちゃん」

妹「お兄ちゃんお金は?」

兄「そんなの、気にすんな、たまには兄貴らしい事もしないとな」

妹「ありがとう」

兄「じゃあ中に入ろうぜ」

妹、部長「はーい」


100VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 11:11:05.77 ID:MIu3v1RZO
―園内―

兄「メイちゃん何か見たい動物居る?」

部長「ん~と、象さんが見たいです」

兄「オッケー、象象と、えーとこっちかな」スタスタ

妹「待ってお兄ちゃん逆だよ」

妹が指差した先にはしっかりと看板が出ていた

兄「あ、ごめんごめん」

妹「しっかりしてよ、お兄ちゃん!」

兄「……」

兄「気を取り直して象舎に行くぞー!!」

妹、部長「おー♪」


101VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 11:20:29.41 ID:MIu3v1RZO
―象舎―

部長「わぁ、やっぱり象さんは大きいなぁ」タタタ

妹「そうだね~」

兄「近くで見ると迫力あるな~」

妹「メイちゃん危ない!」

妹が叫び声をあげる、見るとメイに向かって象の鼻が迫っている
メイはこっちを向いていて気がついていない

部長「えっ?キャッ!よしよし良い子ね」

メイは優しく象の鼻を撫でている

兄「あーびっくりした」

妹「心臓が止まるかと思った~」ヘナヘナ

部長「お兄ちゃん、妹ちゃん象さん可愛いね~」

メイは無邪気に象の鼻を撫でながらこっちに向かって手を振っている

妹「メイちゃ~ん」ブンブン

兄「象を撫でる美少女か、絵になるな」


102VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 11:23:53.72 ID:MIu3v1RZO
兄「さてと、メイちゃん次は何が見たい?」

部長「トラさん!」

兄「じゃあ行こうか」

部長「うん、象さんまたね」ブンブン

メイが手を振ると、象はパオーンと一鳴きし鼻を降っている
まるでメイとの別れを惜しんでいるかのように

妹「凄い、メイちゃんターザンみたい」

部長「ターザンってなあに?」

兄「動物と心を通わせる事の出来る人のお話だよ」

部長「ふーん、そうなんだ~」


104VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 12:33:00.45 ID:MIu3v1RZO
―トラ舎―

兄「(さすがにトラは危ないよな)メイちゃんあまり檻に近づいちゃ駄目だよ」

部長「うん、わぁ虎柄綺麗~」

トラ「ガルル……ガォ!」

妹「ひゃあ!怖い、でもトラさん格好いいね」

部長「うん♪」

兄「(メイちゃんは本当に動物好きなんだな)」


105VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 12:34:29.39 ID:MIu3v1RZO
妹「お兄ちゃん、メイちゃん、お腹空いちゃった……お昼にしない?」グゥ

兄「もうそんな時間か、メイちゃんいいかな?」

部長「はい、トラさんバイバイ~」

兄「お昼どうしよっか?」

妹「お兄ちゃんこれ」スッ

そう言うと妹はバスケットの中を自慢気に見せる

兄「お前が作ったの?」

妹「うん♪(8割はママが手伝ってくれたけど……)」

兄「じゃああの木陰で食べようぜ」

妹、部長「は~い」


106VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 12:35:54.56 ID:MIu3v1RZO
パクパク
兄「む、旨いな妹が作ったにしては、上出来だな」

モグモグ
部長「妹ちゃん、とっても美味しいよ♪」

妹「2人共ありがとう」

兄「しかし、この唐揚げの味付けは……母さんだな?」

ギクッ
妹「あは、あはは~、何の事かなぁ~?」

兄「んで、こっちの歪な形の玉子焼きはお前だな?」ニヤリ

妹「ぐぅ……(バレバレなのね)2割は私が作ったもん!」

兄「たったの2割か、殆ど母さん作だな」

妹「うぅ~」


107VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 12:38:12.84 ID:MIu3v1RZO
部長「形は悪いけど、玉子焼きも美味しいよ」ニコッ

妹「メイちゃんは、本当に良い娘だね!それに引き替えお兄ちゃんは……」

兄「まぁ、母さんに習えばすぐに上手くなるよ」

妹「う~、次作る時はお兄ちゃんを見返してやるんだから!」

部長「妹ちゃん、頑張って!」

妹「うん」

兄「ご馳走様~」

部長「ご馳走様でした」

妹「お粗末様でした~」


108VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 12:39:52.51 ID:MIu3v1RZO
兄「次どこ行こうか?食後の散歩がてら、その辺ブラブラしてみる?」

部長「はーい」

妹「了解~」

兄「天気はいいし、散歩日和だなぁ」スタスタ

妹「お兄ちゃん、おっさん臭い……」テクテク

部長「お日様の下を歩くって気持ち良いね♪」

兄、妹「そうだね」

兄「おっ!触れ合い動物広場だって、行ってみようぜ」ダッ

部長「うん」タタタッ

妹「あっ、お兄ちゃん、メイちゃん待ってよー!」


109VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 12:42:39.01 ID:MIu3v1RZO
―触れ合い動物広場―

兄「ウサギに、モルモットにハムスターか」

妹「キャーっ、ウサギ可愛い~♪、もふもふ、ふわふわ」

妹は長毛種のウサギが気に入ったようで、盛んに歓声を上げている

部長「これはネズミさんですか?」

兄「うん、ネズミの仲間だね、ハムスターって言うんだよ」

部長「うふふ、可愛いね」ツンツン

兄「可愛いよね(メイちゃんと妹も可愛いけどな)」

部長「ハムちゃんこんにちは、えへへ」サワサワ

兄「メイちゃんは、ハムスターがお気に入りか」

ハムスターはすっかり慣れたようで、メイの手の上で毛繕いをしている

兄「(可愛いなぁ……)」ボーツ

部長「ん?お兄ちゃんどうしたの~?」サッサッ

兄「はっ!ん、いや何でもない」

部長「?」


110VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 12:45:57.51 ID:MIu3v1RZO
―3時間後―

兄「いっぱい見れたな」

妹「そうだね~」

部長「うん、楽しかった~♪」

兄「キリン、コアラ、クマ、ペンギンetc」

兄「メイちゃんどの動物が気に入った?」

部長「ハムちゃん!」

兄「ああ、メイちゃんずっと触ってたもんね」

部長「うん、可愛かったなぁ~♪」ニヘラ

妹「メイちゃんが喜んでくれてきたかいあったね、お兄ちゃん」

兄「ああ、そうだな」


112VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 12:47:34.40 ID:MIu3v1RZO
妹「じゃあお家帰りましょ」

兄「あ、家帰る前に寄る所があるんだ」

妹「え?どこー?」

部長「?」

兄「まぁ、着いて来れば分かるよ、行こうぜ」

妹「う、うん、行こうメイちゃん」

部長「うん」

それから俺達は電車に乗り家からさほど遠くない駅で下車し、海の方に向かって歩きだした

妹「(お兄ちゃんどこに向かってるんだろう?海かな?)」

途中小高い丘に登るとそこには小さな外人墓地があった

兄「着いた……」


113VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 12:49:29.76 ID:XpT9KSBr0
ゴクリ・・・


114VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 12:50:17.25 ID:MIu3v1RZO
―外人墓地―

妹「お兄ちゃん、ここは……まさか……?」

兄「そう……メイちゃん、ここは君と君の家族が眠っている場所」

部長「……私と……パパとママが……?」

兄「そうだよ、この海が見える小さな外人墓地……ここに君達家族のお墓があるんだよ」

部長「ここにパパとママが……」ダッ

妹「あ、メイちゃん!」

俺は追いかけようとした妹の腕を掴み、頭を振った

兄「ここはメイちゃん1人にしてあげよう」

兄「落ち着いたら様子を見に行こうぜ」

妹「うん……」


115VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 12:54:04.90 ID:MIu3v1RZO
部長「パパ、ママ、どこなの?」ハァハァ

部長「これも違う、これも違う」

部長「!!ジョナサン=カーナヴォン……」

部長「パ……パ」ブワァ

部長「やっと会えた、パパ……」グス、ヒック、ヒック

部長「ママはパパの隣り……」

部長「パパママ私来たんだよ、優しいお兄ちゃんと妹ちゃんに連れて来て貰ったの」

部長「私ずっとお屋敷で2人の帰りを待ってたんだよ……」

部長「ねぇ、パパ、ママ偉いでしょ?昔みたいにナデナデしてよ?」グスン

部長「ねぇ、ねぇ返事をしてよ……」ポロポロ

メイは墓石にすがりついて泣いている

兄「……」

妹「……」


116VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 13:05:23.54 ID:MIu3v1RZO
妹「あっ!お兄ちゃんあれを見て」

兄「えっ?」

見るとメイの魂が部長の体から抜け出て、霊体となったメイが墓石にすがりついている

メイ「パパ、ママ」エーン

部長「うぅーん」

兄「部長!大丈夫か?」

部長「あ、兄君ここはどこ?」

兄「メイちゃん家族のお墓なんだ……」

メイ「……」ヒック、ヒック

部長「メイちゃん……」


117VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 13:08:05.81 ID:MIu3v1RZO
部長「……メイちゃん、パパとママに会いたい?」

メイ「……」コクン

部長「よーし、私がパパとママに逢わせてあげるからね」フラッ

妹「部長、そんなフラフラで降霊術だなんて……」

部長「平気よ、妹ちゃん、この場で交霊出来るの私だけだしね……」

兄「部長……」

もう部長に頼るしかない俺は上手くいくように神に祈った
妹も隣で目を瞑ってお祈りしている

部長「霊界に居るメイの父母よ、我の求めに応え現世に姿を現せ!はぁーっ!!」

メイ「……」


119VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 13:10:37.73 ID:MIu3v1RZO
妹「あ、あ、あっ、おに、おに、お兄ちゃん」

兄「どうした、いもう……」

と言おうとして俺は言葉を飲んだ、目の前にはカーナヴォン博士とその奥さんが立っていた
あまりの光景に俺も妹も声が出せない

部長「良かった……上手くいったわね……」ドサッ

メイ「パパとママだ……夢じゃないんだ……」

兄「あっ、おい!部長しっかりしろ、おい!」

妹「部長、部長~」ユサユサ

部長「大丈夫……少し疲れただけ……だから……」

兄「ホッ……」

妹「部長死んじゃったかと思った~」


120VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 13:14:57.14 ID:MIu3v1RZO
カーナヴォン「よくメイを連れて来てくれた、我が子孫よ」

弥生「兄、妹ありがとう、それと部長さん、メイの為に本当にありがとう」

メイ「パパ!ママ!」ダッ

兄「我が子孫?どういう事ですか?」

カーナヴォン「君達兄妹は私達の子孫なのだよ」

妹「えーーっ!!」

弥生「メイが亡くなった後私達夫婦には2人の子供が出来たの、そのうちの1人があなた達の先祖よ」

だからか……俺の瞳の色も妹の自然な茶髪も、英国人の血が入っていたからなのか……
初めてあの屋敷であの絵を見た時に懐かしく感じたのも、メイと俺達が感じた親近感も全てが繋がった

兄「そういう事だったのか……」

兄「じゃあ俺達とメイちゃんは親戚……本当の家族だったのか……」

妹「100年越しの真実だね、これで私達本当の家族じゃん、メイちゃん!」

部長「2人と親戚、家族、嬉しいなぁ……」エヘヘ


123VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 13:35:39.56 ID:MIu3v1RZO
カーナヴォン「さぁおいでメイ、長い間1人にして悪かったね」

弥生「こっちにおいでメイちゃん」

メイ「パパ、ママ」コクン

メイ「お兄ちゃん、妹ちゃん、部長さん、短い間だったけど本当にありがとう」

メイ「3人が居てくれたから、こうしてパパとママにも会えたよ」

メイ「私は、本来居るべき場所に帰るね……」

妹「そんなせっかくお友達、いや家族になれたのに……」

兄「無茶言うな、メイちゃんはあっちに行った方が幸せなんだ……」

妹「……」

メイ「さようなら私の優しいお兄ちゃん、妹ちゃん……」バイバイ


124VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 13:48:58.38 ID:MIu3v1RZO
兄「メイ……ちゃん」スー

妹「メイちゃん」ポロポロ

メイの魂はカーナヴォンと弥生の間で止まった

妹「お兄ちゃん見て!」

妹が指差した先には、あの屋敷の絵のように親子3人で仲良く天に昇って行く姿であった

兄「さよならメイちゃん、元気でね」

妹「メイちゃんまたねーお墓参り来るからね」ブンブン

妹はいつまでもいつまでも、メイちゃん達の姿が見えなくなるまで手を振っていた


125VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 13:52:01.87 ID:MIu3v1RZO
兄「行っちゃったな」

妹「行っちゃったね」

部長「うぅ……」

妹「部長大丈夫ですか?無茶し過ぎです!」

部長「平気よ……上手くいって本当に良かったわね」ニコッ

兄「部長……あの……その、ありがとう」

部長「兄君に感謝されるのは、気分が良いわね」クラッ

兄「あ、部長! 危ない!」サッ
ドサッ
部長「きゃっ?あ、ありがとう……」

倒れそうになった部長を支えたら丁度抱き寄せる感じになってしまった

兄「あ、あっ、ごめん……(む、胸の感触が……)」


126VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 13:54:54.26 ID:MIu3v1RZO
部長「ふふっ、兄君優しいのね」

兄「一番の功労者を、怪我させる訳にはいかないからな」

部長「私の力が役に立って良かったわ」

妹「一件落着した所でお家に帰りましょー」

兄「だな、今日はもう遅いから部長もうちに泊まっていけよ」

部長「あら、兄君暫く会わない内に随分大胆になったのね」クスクス

兄「全くお前はその減らず口を止めれば可愛いのによ!あっ……」

部長「えっ……?」カァァッ

兄「……」

妹「(やれやれ、この2人は全く……もっと素直になればいいのにね)」


127VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 13:59:47.19 ID:MIu3v1RZO
―自宅―

兄「ふぅ、疲れた」

妹「ただいまー」

部長「お邪魔しますー」

母「お帰りなさい、随分遅くまで遊んできたのね、あら部長さん……?」

部長「はい?」

母「(感じが変わった……?)いえ、なんでもないわ」

部長「?」

兄「……」

兄「妹、部長と部屋に行ってて」

妹「うん?部長行きましょ」

部長「うん」


129VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 14:05:16.79 ID:MIu3v1RZO
兄「母さん俺達のルーツって……」

母「そう、知ったのね」

兄「うん、あのお屋敷に住んでた、カーナヴォン博士がうちのご先祖なんでしょ?」

母「そうよ、私も思い出したわ、メイって私のお祖父さんの死んだお姉さんの名前だったのを」

母「昨日来た部長さんはメイさんでしょ?今日の部長さんと感じが変わってるから」

兄「流石母さん……全部お見通しなんだね」

俺は今までのいきさつを全部話した

母「そうだったの……良いご先祖孝行が出来たわね、きっとメイさんも天国で喜んでるわね」

兄「うん、そうだといいね」


130VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 14:14:31.43 ID:MIu3v1RZO
―数日後オカルト部―

部長「今日から新部員が加入するわよ」

妹「久しぶりの新部員ですね、部長」

部長「うちの部、幽霊部員が多いから実質的に私と妹ちゃんしか活動してないもんね

妹「でも、随分季節外れですねー?」

部長「うん、入っていいわよ」ニヤニヤ

ガラッ
兄「宜しくな」

妹「おっお兄ちゃん!」

兄「またオカルトに興味が出てな、ま、そういう事だから」

妹「本当は部長が気になるんじゃないの~?」ニヤニヤ


131VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 14:16:15.08 ID:MIu3v1RZO
兄「ち、ちが、違うー!!」アタフタ

部長「そこ、何こそこそしてるの?さて兄君が加入してくれて新生オカルト部の最初の調査は最近さかんに目撃されているUFOについてよ」

妹「やったーUFOだぁ」

兄「やれやれ、妹は相変わらずだな」

俺はふと部室の窓から限りなく澄み渡る蒼い空を眺めながら、メイちゃんが無事に向こうで家族と幸せに暮らしてるいることを祈っていた

~fin~


134VIPがお送りします[sage]:2010/06/16(水) 14:20:48.82 ID:MvUb73SmO
乙でした

139VIPがお送りします[]:2010/06/16(水) 16:00:55.19 ID:jjhdxcRD0
乙! 







はじめに
いつもコメント
ありがとうございます(`・ω・´)

アイテム
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俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11)
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